コラム

社会福祉士の仕事について

みなさんに質問です!社会福祉士と聞いてどんな仕事を思いつきますか?

・介護のお仕事なのかな?
・障害をお持ちの方のサポート?
・お金がない人の支援をする?

なかなかイメージしづらいですよね。
社会福祉という言葉が入っているので、何か福祉をするのだろうけど…
でも、具体的な仕事内容やどこで働くのかわからない。

そんな疑問をお持ちの方ぜひ読んでみてください♪

<社会福祉士の仕事内容>

社会福祉士について法律では、

『専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行うことを業とする者』

と規定しています。

でもこれだけだとどういう仕事なのかイメージがつかないですよね。

社会福祉士の仕事のわかりにくさ、というのは規定の難しさによるものだけではありません。社会福祉士という資格制度ができて今年で37年ですが、この37年間に社会福祉の業界は大きく変化し、そのなかで社会福祉士の福祉業界の中での役割は少しずつ、しかし確実に変わってきています。

例えば2000年(平成12年)の介護保険法の施行などによって、福祉サービスの利用が措置から契約に変わったことは、福祉の現場に非常に大きな影響を及ぼしました。それまで行政が高齢者の利用する介護サービスを決定していましたが、以後、利用者が自分で選んでサービスを利用する制度に転換しました。このことは、現場の福祉サービスのあり方や考え方を、根本的に見直すきっかけにもなりました。新しい法制度が、福祉サービスの質そのものに変化をもたらした、ということが言えます。他にも日本の経済問題であったり、予想もしていなかったほど急速に進んでしまった少子高齢化問題であったり、教育のあり方であったり・・・。社会の変化が業界、ひいては社会福祉士の仕事内容の変化に大きな影響を与えた例はいくつも挙げられます。

社会の急激な変化によって、社会福祉の専門家に求められるものが変化しました。社会的役割、なんて言うと大仰ですが、地域福祉の中でのソーシャルワーカーに求められる役割は変化しています。総じて、役割や使命といったものは「大きくなっている」と言ってよさそうです。

そして、役割が変化し続けているので、「社会福祉士はどうあるべきか」ということは、社会福祉学の研究を行っているひとたちにとっても、いまだにはっきりとはわらないこととして議論し続けられています。

そこで、もうちょっと簡単に社会福祉士を表すと『困りごとを抱えている方の相談に応じ、その方の環境を調整する職業』になります。

では、『相談に応じ』『環境を調整する』とはどういう仕事なのでしょうか?

1.『相談に応じ』とは?

社会福祉士の最も重要な業務の1つに、相談を受けるというものがあります。
相談を受けるといっても、お喋りをするわけではありません。
困りごとを抱えている方が本当に解決したいことは何か。その方が持っている悩みについて「対話を重ねて引き出していくこと」が社会福祉士の相談を受けるという業務になります。

ここで難しいところは、表面上の願いだけを聞き取らないことです。困りごとを抱えている方はすぐに解決してほしいことを話されます。しかし、社会福祉士は目の前の困りごとだけでなく、本人すらわかっていない本当に解決しなければならない困りごとを聞き出さなければならないのです。

この悩みを引き出す対話の技術力が、社会福祉士にとってとても重要です♪

2.『環境を調整する』とは?

一言で環境の調整といっても、その内容は幅広いです。

例えば、学校に通いたいけれど、人とうまく話せず学校に行くことができない学生が相談に来たとします。このようなときに、どう環境の調整をすればいいでしょうか?

例えば…

①いきなり対面で誰かと話すのではなく、少しずつ家族以外の人と話す場をつくる。
②学校に戻って授業についていけるかわからないので、近くのフリースクールを探す。
→フリースクールとは、不登校の子どもたちを受け入れる教育機関のこと。
③学校に連絡して先生との話し合いの場を調整する。

などなど

相談に来た人が、毎日を安心して自分らしく暮らせるようにすること。
つまり、環境の調整=その方が考える暮らしの実現ということになります。ただ、本人が好きなことを自由にすることが社会福祉士の目指すところではありません。
なによりも重要なところは、「本人の自立」です!
社会福祉士は相談に来られた方が誰かのサポートを受けながらでも、自分自身で生活できるようになることを目指していきます。

少しイメージできましたか?

<現在の福祉を取り巻く環境>

現在の日本は多様化・複雑化しています。それは福祉も同じです。子どもから高齢者、障害や貧困などみなさんがイメージされること以外にも、外国人労働者や人権の問題など福祉を取り巻く環境は日本の変化と同時に多様化・複雑化しています。

ここでポイントなのは、先ほども述べた通り「日本の変化と同時に福祉を取り巻く環境は多様化・複雑化していく」ことです。

例えば、ここ十数年でスマホができ、SNSが普及しました。LINEなどで連絡手段はとても便利になり、X(旧:Twitter)では嫌なことをつぶやいたら誰かが聞いてくれ、Instagramでは友達やアイドルの日常を見ることができるようになりました。生活の質はとても上がりましたし、何より面白いですよね。

ただ、面白いところだけではないです。
SNSが普及したことにより、LINEでのいじめ問題やX(旧:Twitter)、Instagramで若年者が巻き込まれる事件など悲しい事件も多く起こりました。
こういった事件は警察や学校の先生も介入するのが難しいといいます。

では、SNSに福祉が関係すると思いますか?

もちろんあるのです!
SNSの利用をしていていじめを受けてしまった場合スクールソーシャルワーカーとして学校で相談にのったり、事件や事故に巻き込まれそうな方が相談に来たときは警察や弁護士その他の関係機関と連携してその方を守ったりと色々な方法で支援をしていきます。

このように、変化していく日本に合わせて福祉も変化していくのです。
みなさんが社会福祉士を取得した時には、こういった問題とは別の問題が生まれることになると思います。でも、どの時代にもどのような暮らしでも、社会福祉士はそういった問題や課題に常に立ち向かっていきます。

<社会福祉士を目指している方へ>

いかがでしたか?社会福祉士の仕事内容や現在の福祉を取り巻く環境について少しイメージができましたでしょうか?
とても面白そうという方やなかなか難しそうという方様々な方がいらっしゃると思います。

ただ、一番大切なのは「困っている人のために働きたい」という気持ちを持っていることです。勉強が苦手でも構いません。社会福祉士になりたいという強い想いこそがとても重要なのです。みなさんが少しでも社会福祉士に興味を持ってくださったら、ぜひ東京福祉専門学校のオープンキャンパスに来てみてくださいね♪

お待ちしております!

 

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