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コラム

「日本の先生が大好きです」

海外にはたくさんの日本人幼稚園・保育園があります。日本企業の海外進出に伴って、主に駐在員の子弟をお預かりする施設として創られているのです。日本国内の幼稚園や保育園の海外施設として設立された園、日本企業が互いに出資して創った園、個人経営で運営されている園など経営や運営の方法は様々ですが、日本人が多く住んでいる国には必ずと言っていいほどあります。

またそれほど日本人が多くない地域でも、かつて日本で保育の経験のあるお母さんが身近にいるお母さん方に声をかけて幼児教育活動を行っている団体も数多くあります。

そうした日本人幼稚園や保育園、幼児教育にかかわる団体に来る子ども達は日本人の子どもだけではありません。私が勤務していた幼稚園でも、ドイツ人・イタリア人・韓国人・中国人・フィリピン人・ロシア人・トルコ人等々、様々な国籍の子ども達が日本人の子ども達といっしょに通っていました。もちろんその幼稚園ではドイツ語の時間以外は教育保育活動はすべて日本語で行われていました。

なぜ外国人の保護者が数多くある幼稚園・保育園の中から日本人の幼児教育施設を選んで子どもを通わせるのでしょう。彼らに尋ねてみると決まって同じ答えが返ってきます。それは「日本の教育は細やかで丁寧だからです。」とか「先生方が本当に子どものことを考えて教育に当たってくれます。」という内容の返事です。

こんな話を聞くと、日本で幼児教育や保育にかかわっているみなさんは嬉しくなりませんか?大げさかも知れませんが、私は日本の幼児教育や保育内容が、またはそれにかかわる先生方が世界で認められている表れの一つではないかと思うのです。幼児教育発祥の地でも日本の幼児教育はひけを取らない、世界に誇れる先生がいるということです。

子どもや保護者だけでなく、幼稚園に実習に来た学生からこんな話を聞いたこともあります。

その実習生はお父さんがオランダ人、お母さんがイラン人でした。幼いころに両親の仕事の関係で日本で一時期を過ごし、日本の保育園に通っていました。その後、父親の転勤でオランダ→ドイツと移り住んだそうです。彼女は幼児教育に興味があって日本人幼稚園で教育実習を行いました。その学生が、「私は日本の保育園が大好きでした。先生が優しくて、きちんと話を聞いてくれて、私達といっしょにいろいろなことをやってくれました。」「私は日本の保育園の先生が大好きです。そんな先生になりたいです。」と話してくれました。

彼女の心の中に日本の保育園の先生が今でも生き続けているんだなぁと、同じ日本人として誇りに思えてなりませんでした。

東京福祉専門学校では幼稚園教諭や保育士を目指してたくさんの学生が日夜勉学に励み、また実習に取り組んでいます。本校を卒業して、現場でがんばっています。彼らが日本国内外で子どもからも保護者からも「先生、大好き!」と言ってもらえる先生に育ってくれることを信じています。

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この記事を書いた人

海老原 孝一 先生

国内の公立小中学校で教育に携わった後、文科省の海外派遣がきっかけでドイツに渡り、現地での幼児教育に長くかかわってきました。その後、東京福祉専門学校の職員として勤務しています。
座右の銘
『謙虚』

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