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コラム

「心理学」を活かして生活してみた

「心理学」と聞くと、どんなイメージがありますか?

「おもしろそう!」「心理テスト」「犯罪心理学」「臨床心理学」
「難しい」「アドラー」「カウンセラー」「臨床心理士」「公認心理師」などなど

4月~入学した社会福祉科の1年生に、授業で質問したら、こんな答えが返ってきました。
「興味はあるけど、どんなものなのかは良く分からない」
「自分ではわかっているつもりだけど、人に説明するのは難しい」 等
色んな意見で、ワイワイ、ガヤガヤ と話はどんどんと続いていきました。

そう、「心理学」という言葉は知っているけど、実際に何を勉強して何が
わかるのか、どんな事に活用されているのかは、あまり知られていません。

そこで、このコラムでは生活する中で、欠かせない知識で、皆も知らず、知らず
使っているという事をお知らせしていこうと思います。

 さて、今回は普段、よく目にする「道路標識」にも心理学が使われてるって話を
したいと思います。
 「弁別閾」という心理学や精神物理学で使う言葉があります。
4月に社会福祉科1年生が、授業中に自分たちで体験し、実験しながら
学んだ専門用語です。
 人が目にしたり、聴いたり、感じたり出来る範囲は限られているということを
知っていますか?犬の方が、耳や鼻がいいと言いますよね。
 心理学では、「認知」と呼んでますが、聞こえたと分かる、見えたと分かる
ためには、それなりの量の情報が必要で、「聞こえた」「見えた」と人が
認識できる量の範囲を、簡単に言うと「弁別閾」「閾値」というふうに表現
してます。
 道路標識や信号が無いと不便ですよね。それが、見えない、分かりにくい
(認知できない)ものは作れないので、小さい範囲で一番見えやすい、
分かりやすい、弁別閾を使って表示してます。
 通常の道路標識は「青」のベースに、書かれてますね。

これは、弁別閾を
という人の「弁別閾」を活用しています。赤は昼間は見やすく目立ちますが、
夜は、黒に近い「弁別閾」となって見えてきます(認知されます)。
その点、「青」は夜でも見やすい色なのです。黒ではなく、白い文字にして
いるのは、そのためです。
信号機の「赤」は、車を運転する人が見やすい、道路側についてます。
歩道側には、「青」がついてます。「赤」という色彩は、興奮やエネルギー
の印象を持つ色なので、「目に付きやすい、注意を引きやすい色」です。
「青」「緑」は、逆に安心や安全、静寂の印象を持つ色です。
「赤が安全、進め」「青・緑が、危険、止まれ」では、心理的印象と逆の
提示になってしまうため、色とルールも決められています。

 身近な「心理学」、これを知ると世の中がもっと良く分かる、見えてくる。
今後、自分が人に何かを伝えたいときには、その内容のメッセージと使う
色を合わせると良い等に使えますよ。

 次回は、人はなぜ同じ事を聞いて、見ているはずなのに、別の印象を
持ったり、覚えている事と覚えていない事に差が出るのでしょうか?
「あの人は、頭がいいから~」と思ってませんか?
本当にそうでしょうか?次回、詳しく解説します。社会福祉科2年生は、
5月中に、この知識を得て、人間の心理を勉強します。
知り合いのいる人は、質問して見てください。きっと上手に説明してくれますよ。

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この記事を書いた人

山岸 有里 先生

大学院修了後、児童相談所勤務を経て滋慶学園に入職後、精神保健福祉士を取得し 専門学校職員として従事。教務業務に留まらず精神科病院のソーシャルワーカーを兼任している。
座右の銘
未来の自分にとって優しい選択をする

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