コラム

保育士という資格で働ける場所

「保育士」資格で働けるいろいろな場所

 

みなさんは「保育士」が働く場所として一番に浮かぶ場所はどこですか?

多くのひとが「保育園」ではないでしょうか。でも、「保育士」の資格では、他にもさまざまな場所で働くことが出来ます。

児童館・学童保育

児童館でのお仕事は、こどもたちと元気に遊びたい、アットホームな場所で働きたいという方におすすめです。

児童館は、みなさんも子どもの頃、一度は遊びに行った記憶がありますよね。

保育士の資格を活かせるのが、児童館で働く児童厚生員と呼ばれるお仕事です。

午前中は、乳児から幼児がお母さんお父さんと遊びに来ます。

みんなで体操や歌、工作などをするのが一般的です。

午後は、学童として毎日お預かりしているこどもと自由に遊びに来るこどもの両方がいます。

児童館はほとんどが公立ですが、直接役所で採用された公務員以外にも、NPO法人や株式会社に採用されている職員もいます。

また、民間では保育園が運営する社会福祉法人が児童館を運営していることもありますから、その場合は施設ごとに採用を行っています。

また、小学生を放課後に預かる学童保育も、保育士の資格で働くことが出来ます。最近では、英会話や習い事も一緒にできる学童保育も増えてきており、多様な支援の中から、自分が出来ること、したいことを考えながら就職しています。

 

児童養護施設

幼児から18歳までの児童が生活をする施設です。

この施設は、児童養護法で保育士の配置が義務付けられていて、子どもの生活全般のケアをします。

入所している子どもは、家庭がない、もしくは何らかの事情があり家庭で生活できない子どもたちなので、親のような立場で子どもと接することになります。

また、その中には親からの虐待を受けたこどももいるため、心に傷を負った子どもへは特に慎重に対応する必要があります。専門のカウンセラーの役割を担う方がいますが、いっしょにケアをしていくことが重要です。

 

障がい児施設

障がいを持ったこども達をサポートしたり、日常生活の支援をする施設です。障害にはさまざまな種類がありますが、たとえば知的障害児施設とは、知能指数が70以下の知的障害をもつ18歳未満が入所する施設のことを言います。

この施設では、法律で保育士の設置義務があり、児童を保育するプロとして重要な役割を担います。

保育士としての仕事内容は大きく2つに分けられます。

1つ目は、基本的生活習慣である、挨拶、着替え、食事、排せつなどの知識習得を目指す指導です。10代でも幼児に似た行動をすることもあるので、きちんとフォローしつつ保育指導を行っていく必要があります。

2つ目は、遊びや学習、労働といった活動を通し人間形成を図る役割です。

人間として生きていく上で集団での行動やルールの理解をしてもらう、保育士の仕事の醍醐味とも言えますね。知的障害をもつ子どもは、通常の保育園で行うのと同じように指導をしても理解してもらえないということが多くあります。それぞれの子どものレベルに合わせ、伝え方や指導方法を工夫することがより重要になります。

いろいろな場所の「保育」について

「保育」をする施設もさまざまな形があり、最近増えてきているのが「企業内保育」です。その名前のとおり、母親が多く働く企業では、その中に保育所を作り、従業員のこどもを預かる企業が増えています。例えば「楽天」や「サマンサタバサ」、コンビニチェーンの「ローソン」など、大手の企業が続々保育所を設定しています。一般の保育園だけでなく、そんな企業の中で働く保育士も、今後増えていきますよ。

 

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この記事を書いた人

菊地 慶 先生

学生サービスセンターにて、学費・奨学金手続きの担当を行い、多くの学費相談対応を行う。その後、こども保育科夜間主コースに異動。学費や学校生活、就職など、幅広い相談に対しサポートを行い、現在、夜間主コース,保育士受験対策科の学科責任者を務める。

座右の銘:「やらない後悔」より「やった後悔」

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