コラム

作業療法士と理学療法士の違い〜それぞれの専門性から〜

進路を決定される中で「作業療法士と理学療法士で迷っています」とのお話を伺うことがあります。

リハビリテーションに興味があるのだけれど・・・「作業療法士って何をするの?」「理学療法士って何をするの?」とそのちがいについてよくわからないといった方も少なくはないようです。

そこで今回は、作業療法士と理学療法士の違いについてお伝えしたいと思います。

 

目次

1.作業療法士って何者?

2.理学療法士って何者?

3.作業療法と理学療法の違いって?

4.まとめ

 

先ずは・・・

1、作業療法士って何者?

作業療法士はOT(Occupational Therapist)とも呼ばれ、一般社団法人 日本作業療法士協会では、作業療法を以下のように定義しています。

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療・保健・福祉・教育・職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療・指導・援助である。対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。

2、理学療法士って何者?

理学療法士はPT(Physical Therapist)とも呼ばれ、公益社団法人 日本理学療法士協会では、理学療法を以下のように定義しています。

理学療法とは、病気・怪我・高齢・障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動・温熱・電気・水・光線などの物理的手段を用いて行われる治療法である。

少々硬い話になってしまいましたが、簡単にいうと・・・

3、作業療法と理学療法の違いって?

OTは主に応用動作の獲得を担当します。

応用動作とは例えば、字を書く、食事をする、家事をする…といった、ある目的を遂行するための動作のことをさします。より生活動作に近いものといえますね。

PTは主に基本動作の獲得を担当します。

基本動作とは例えば、起き上がる、立ち上がる、歩く…といった、生活を営む上での基本となる動作ですね。

 

また、どちらもリハビリの専門職ですが、支援する対象が、

OTは身体または精神に障害のある人(または障害の発生が予想される人)

PTは身体に障害のある人(または障害の発生が予想される人)

であるという違いもあります。

OTは身体障害だけではなく、精神障害に対してもアプローチしますので、精神科の病院で活躍するセラピストもいます。

最後に、これまでお話ししたようにOT・PTそれぞれ得意とする分野はありますが、それぞれの職種がその分野しかかかわれないというわけではありません。各職種が互いに連携し合って、対象者が再び活き活きとその方らしい生き方を送ることができるよう、支援していくことが大事なことなのです!

ちなみに有資格者の数は下記の通りです。またまだ作業療法士は不足しています。

作業療法士:有資格者 約8万人

理学療法士:有資格者 約13万人

出典:厚生労働省 第1回理学療法士・作業療法士需給分科会(2016年4月22日)

 

4、まとめ

以上が作業療法士と理学療法士の違いです。2つの職種は似ていますが、実はそれぞれの役割が違います。それぞれの専門性を活かして患者さんと日々向き合っています。作業療法士はまだまだ不足していますので、今後も活躍の場がたくさんありそうですよ!

是非、東京福祉専門学校の作業療法士科で作業療法士を目指してみませんか?

 

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