コラム

これからの時代の介護福祉士に求められる能力とは?

入学直後の学生に、「介護という仕事はどんな仕事?」と聞くと、「できないことをサポートする仕事」という答えが多く返ってきます。では、「何を」「どう」サポートするの?と聞くと、答えは一人ひとりバラバラだったり、具体的なイメージを持てていなかったりします。それをこれから学ぶために入学しているのでそれは当然のことです。

介護職員に求められるものとは?

介護福祉士がサポートするものは、「その方の望む生活」です。
ですから、介護職員には「その方の望む生活を実現する能力」が求められます。
「人手が足りないからできません」ということがあるかもしれませんが、それを補う力があるのがロボットやICTです。

介護福祉士は、尊厳を守り生活支援技術を実践するのはもちろんのこと、高齢者や障がい者の身体のこと、病気のこと、福祉制度などを学んでいます。だから、介護を受ける状態にある方に対して、何を大切にしなければならないか。どうすれば望む生活を実現できるか、専門家として様々な角度から検討することができます。

介護福祉士という専門性の上に、前回のコラムで書いたようなICTや介護ロボットでできることが増えていったら・・・?
可能性は無限に広がっていきます。しかしICTや介護ロボットは便利なのですが、使い方を間違えるとうまくいきません。あくまでも道具なので、いかに使うことができるかが重要です。

 

ハサミとカッターを例に考えてみましょう。

カッターを知らない人は、どんなものでもハサミで切ろうとするでしょう。でも、カッターというものを使えば、もっと楽に切ることができると気づきます。それは良い!と早速使いますが、カッターでまっすぐに切るにはコツが必要です。

道具は使い方が重要だと感じますね。

 

そこで、これからの介護福祉士は、様々な道具の使い方を知り、学び、より良いサポートができる可能性を学び続けることが重要です。
介護の専門性にICT活用能力をかけ算して、より多くの方の望む生活を実現する力を身につける。

そんな介護福祉士を目指してみませんか?

 

関連学科

介護福祉士科【2年制】
対象:高校卒業以上の方/留学生

高齢者の「生きる」に寄り添い笑顔をつくるプロに!

詳細はこちら

コラム:カテゴリー

介護福祉士

コラム:タグ

ICTケアテックサポート介護介護ロボット介護福祉士介護職員

この記事をシェアする

この記事を書いた人

高橋 利明 先生

大学で社会福祉士を学び、卒業後社会福祉士・介護福祉士として介護施設に勤務。学生時代は野球ばかりの生活を体験し、自ら教育の重要さを痛感し転身。現在介護福祉士科の責任者を務めると共に「日本の福祉現場力を高める研究大会」企画委員として活躍。

座右の銘:早寝、早起き!

カテゴリー