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「死ぬまでに一度、家に帰りたい」。
お父さんも駆けつけ、かかりつけの病院にいきましたが、夜になっ てもDくんの熱は下がりません。夜中になって熱性のけいれんが出て、救急車で当直の大きな病院に運びました。
朝を向かえ、有名な大学病院へ向かい ました。もうそのときのDくんは、いつものDくんではなくなっていました。菌が脳に入ってしまい、重度の障害が残る結果になってしまったのです。
そ して退院後、髪の毛も抜け落ち、やつれ果てたお母さんがDくんを抱っこして保育園に帰っていらっしゃいました。

おかえりなさい、お母さん、よく頑張ったね。Dくんも、パパもママも。」
お母さんと二人で、Dくんを 真ん中にして思い切り泣き続けました。そのときのDくんは私のことなど忘れてしまったかのような顔をしていました。
でも、Dくんがそんな 風になっても、お友達はいままでと同じように、Dくんに接してくれました。Dくんのお着替えだって、ご飯だって、お昼寝だって、みんなの仕事でした。
あ る日、Dくんがお昼寝から目覚めて、なんだかご機嫌です。
と、そのときでした。
「・・・くぁん・・たん・・えった・・・ん」
「え えええ!!!なに???なんて言ったの?? Dくん!!」
それから少しずつ、意味のある言葉を発していきました。クラスのお友達の一生懸 命声かけしたり歌を歌ってくれたりという刺激が、Dくんのリハビリになっていたのです。
子どもたちやお母さんたちとともに生きるって素晴 らしい仕事です。みなさんも21世紀をになう子どもたちと、楽しい未来をつくってみてはどうでしょう。応援しています!

中島悦子
・保育士・幼稚園教諭
「子どもたちは先生を選べないんだから、子どもたちの一番大事な時期に関わらせてもらって いるという気持ちを忘れないで」
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