アセット 20

子どもに福祉・保育・リハビリ業界へ進みたいと言われた時に知っておくべきこと

知っておきたい公認心理師のこと

Date01公認心理師って?

日本における心の健康問題は、複雑かつ多様化してきています。この問題に対し、これまで心理に関する支援を行う国家資格が日本にはありませんでした。様々な経緯の後、2017年9月15日に公認心理師法が施行され、日本初の心理職の国家資格として、「公認心理師」が誕生しました。
社会の変化に沿って生じる様々な課題に対応できる専門職として期待されています。

活躍の場

仕事内容

公認心理師が行う業務について公認心理師法では以下のように定められています。

1心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果を分析すること。

2心理に関する支援を要する者に対し、その心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。

3心理に関する支援を要する者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。

4心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。

学校ではこんな教育をしています!

心理演習 各科目の全ての知識を集めて、現場で実践する!

心理学を使った相談や支援を行うために、さまざまな科目で学んだ内容をもとに、学校付属施設の事例も活用しながらスキルを磨く授業です。知識や技術をばらばらにせず、「1人の人に実践できるようにしていく」という現場で必要な力が身につきます。

Attention!資格・
仕事のこと

Topic1公認心理師になるには

公認心理師になるには2つのルートがあります。
4年制大学または4年制専門学校で国の指定する心理科目を勉強した後、下記の手順を踏むことで受験資格が得られます。※経過措置等を除く

1. 福祉・医療機関などで実務経験を積む
2. 大学院へ進学する

Topic2第1回公認心理師試験の合格率

79.6%

受験者数 35,020人
合格者数 27,876人
合格率 79.6%

※厚生労働省発表 第1回公認心理師試験(2018年9月9日実施分)合格発表について

Topic3公認心理師の必要性

心理的援助が求められる時代に

「心理学の知識、技術を使って、相談や援助を行うカウンセラー」、この仕事をするために「公認心理師」という国家資格ができました。以前は、心理の仕事をするためには職能団体が認定する「臨床心理士」という資格を取得することが一般的でした。しかし、社会的なニーズが多くなり、「学校で起こるこどもたち同士の問題や教員と学生、保護者との問題」「ストーカーや万引きをしてしまうという心の疾患に対した心理的なケア」「自然災害、身内の突然死など人生で突然ふりかかる問題をきっかけに心のケアが必要となった人たちへのアプローチ」等、最近のニュースから取り上げただけでもきりが無いくらい「心理的な援助ができる人」が求められると共に、責任も重大になってきました。

「心の問題」には「プロの力」が必要

以前の日本では心の問題は「気持ちの問題だ」「やる気がないんだ」「逃げるな」「時間が解決してくれる」と特別な人たちだけに起こる問題とされてきました。しかし、世の中の理解も広がり、一般の人も自由に情報が得られる社会となったおかげで、「心の問題」は特別な人だけではなく、誰もがなりうる問題であり、解決には「プロの力」が必要だと理解され、国も取り組まざるを得ないくらいになってきました。そのような背景があり、2017年から「必要な知識を養成校で学び、卒業した人が取れる国家資格」としてスタートすることになりました。

多くの分野で期待される国家資格

今後、ニーズは広がるばかりの分野です。しかし、まだまだ公認心理師は数が少なく、不足しています。これからは身近に「心理的な相談ができる場所がある」ことで「一人で悩んで、日常生活や仕事などに支障が出る」ということがもっと防げるようになると、多くの分野でも期待が高まっていくでしょう。「人の助けになりたい。」「心を軽くすることってすばらしい仕事だ。」そう認識していただけるよう、私も教員をしながら現役でカウンセラーを続けています。

心理カウンセラー科教員
公認心理師・精神保健福祉士
山岸 有里先生

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