先輩インタビュー
  • 2022年卒業生

    Wさん

    作業療法士科

    • 作業療法士
    • 医療法人社団大和会 平成扇病院
    • 山梨学院大学出身

すべてがうまくいくとは限らないが、「やって良かった」と心から感じられる仕事

現在どんなお仕事をしていますか?

リハビリには、怪我や病気を発症後、間もない時期に治療を行う「急性期」と、急性期を終え、社会復帰や在宅復帰を目指す「回復期」があります。 私は「回復期」で、日々を過ごす為に必要となる、食事やトイレ、更衣などの動作を一緒に練習し、退院された患者様が、生活に困らない様にリハビリをしていく仕事です。 また、患者様やご家族様と相談し、ご自宅への手すりの設置や家具の配置など、環境面へのアドバイスをさせて頂く事もあります。

作業療法士のどんなところにやりがいを感じますか?

リハビリを行う事で、患者様が良い方向へと変化して下さった時です。 私が担当した患者様では、「本来出来る動作」であっても、精神面や考え方から、拒否される場合がありました。思う様にリハビリが進められず、焦りと不安もありましたが、色々な角度からアプローチを繰り返し、その結果、行動に変化が現れ、生活動作へと繋げることが出来ました。全てが上手くいくとは限りませんが、その瞬間は、「やって良かった」と心から感じられます。

在学中、どのような学生生活を送っていましたか?

1年生〜3年生前半までは、日中帯は仕事、夜は学校で授業という生活を送っていました。 勉強が得意ではなかったので、苦手科目の授業日、特に「生理学」では、早めに登校し、復習勉強をしていましたが、期末テストでは「追追追試」まで受けるなど、成績はいつもギリギリでした。 3年生後半からも、「就職活動」「国試勉強」と、心配事は尽きませんでしたが、その度、周りの方から助けられ、何とか卒業する事が出来ました。大変な事もありましたが、充実した日々を過ごせたと思います。 実際に現場で働いてみると、「国試対策」で学んだ事は、現場で最低限必要とされる知識だと感じました。 最初は広く浅い知識でも良いので、専門用語を理解し、先輩方の考えについて行ける「準備」をしておく事が大切だと思います。 その中で、分からない事があれば、学生時代の資料を読み返したり、教材を購入するなどして、知識や技術を深めていく事が大切だと思います。

将来の目標や夢を教えてください

患者様を評価していく中で、エビデンスに基づいた臨床推論を軸に、最適な治療を提供出来る作業療法士になりたいです。 日々変化する医療界において、知識や技術を更新していけたらと思います。

作業療法士を目指したいと考えている人へメッセージ

始めは慣れない環境の中、大変な事や辛い経験も沢山あると思います。そんな中でも、自分が頑張った分だけ、直に誰かの力になれると共に、直接「有難う」と言って頂ける素晴らしい仕事だと思います。 「なりたい自分」を忘れずに、素晴らしい作業療法士になって下さい!

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