先輩インタビュー
  • 2011年卒業生

    Tさん

    介護福祉士科

    • 介護福祉士
    • 株式会社舞浜倶楽部 新浦安フォーラム/ケアサービス課 ブンネメソッドインストラクター
    • 東京都立高島高等学校出身

自分自身の“好き”や”楽しい”を、介護福祉士という仕事で活かす

現在どんなお仕事をしていますか?

有料老人ホームに新卒で入社し12年目になります。
その間に結婚、出産を経て、現在は子育てをしながら時短勤務で介護職をしています。
ご入居者の生活全般(食事、入浴、排泄等)の介助が基本ですが、個々の身体状況、認知面、性格や生活スタイルなどは変わって来ますので、一人ひとりに合わせた必要なお手伝いを他職種やユニット職員と連携し、ご家族様の意見もお聞きしながら、チームとして遂行しています。
行事・アクティビティの企画や実行、受診の付き添いやネットスーパーでの買い物手続きなども行います。

その他に私は弊社の特徴の一つでもあるスウェーデン発祥のブンネメソッドという音楽ケアにも携わっています。
このブンネメソッドはブンネ楽器と呼ばれる様々な楽器をご入居者に実際に演奏して頂くのですが、毎回プログラムを立て、セッションを行うリーダーとしての役目も私の仕事です。
隔月でブンネメソッドの3級講座というものも開催しており、セッションのリーダーとしてプログラムを立てるのは勿論、ブンネの理論や考え方、ブンネが与える効果なども講師としてお伝え、指導しています。(講座は弊社社員だけでなく外部からも受講可能です)

仕事のどんなところにやりがいを感じますか?

介護を続けられる理由は「お年寄りが好き」だからです。
元々おばあちゃんっ子だった事がこの仕事を目指すきっかけでしたが、ご入居者とたわいもない日常会話をしたり、人生の先輩方には相談に乗ってもらったり、自分から心を開いて楽しい空間を作り出す事が好きなのかもしれません。
また、長年勤めていると色々なご入居者との関わりがありますが、やはり一貫してどんな時も感謝の言葉を頂いた時にやりがいを感じます。
「あなたにお願いしたい」「あなたで良かった」と声を掛けて頂いたりする事も多く、ご入居者やご家族からお手紙を頂いたこともありますが、信頼関係を築けた証なのかなぁと感じますし、働く上での糧にもなります。
そのお手紙は何年経っても大切に保管していて、時々見返しています。反対に意思疎通が難しい方の思いや考えを汲み取って対応する能力も大切になってきますし、学生時代に〝介護には答えがない。幾通りも答えがあって良い、考えなくなったら終わり〟と学んだ事を体現しています。

在学中、どのような学生生活を送っていましたか?

介護福祉実践科(現:介護福祉士科)は昼間に授業が終わる事が多かったので、放課後はアルバイトに行ったり、そのまま友達と遊びに行く事が多かったです。
教材を持ったままディズニーランドに行くこともありました(笑)
クラスも同年齢の子と社会人卒の方半々だったので、色々な年齢層の方と交流が出来て楽しかったです。
悩み相談に乗ってもらったり、ランチに出掛けたり、貴重な時間を過ごせたと思います。

在学中に学んだことで、現在のお仕事に活きていると感じることはありますか?

学生時代は座学が多く大変だと思いますが、そこで得た知識は絶対に現場で生かされますし、自分のためになります。
実際に仕事中、病気や薬、体の仕組み、専門用語などは職員同士で日常的に飛び交っていますし、この病気、学校で習った記憶ある!と思い返す事も多々あります。
また、介護技術はやはり一番役立っていると感じます。
身体介助における基本動作が身についていたおかげで、現場で苦労した覚えはなく、後輩指導も自信を持って出来ています。

介護福祉士を目指したいと考えている人へメッセージ

私は学生時代、スウェーデン研修に参加した経験から、学んだ事を活かせる職場に就きたいと考え、辿り着いたのが今の職場でした。
また、中学、高校と吹奏楽部に所属していたので社会人になっても何かしらの形で音楽に関わりたいという思いもあり、ブンネメソッドという音楽ケアに携わっています。
私自身が「好き」や「楽しい」を仕事に出来ているので、皆さんも自分に合った職業、職場を見つけてもらいたいです。
女性の方は将来像の中に結婚や出産などを考えていらっしゃる方も中にはいると思いますが、働きながらそれらを果たすのは充分可能です。
私自身も、周りのサポートを受けながら仕事と子育てを両立していますが、福利厚生が充実しているかどうかも就職選びでは大きなポイントになってくるかと思いますので、参考にしてみて下さい。皆さんのことを応援しています。

先輩の所属する学科