先輩インタビュー
  • 2019年卒業生

    Oさん

    介護福祉士科

    • 介護福祉士
    • 東京リハビリテーションセンター世田谷 介護老人保健施設 梅ヶ丘 介護リーダー
    • 東京都立深川商業高等学校出身

利用者さんやご家族が笑顔で過ごせていることがこの仕事の楽しさ

現在どんなお仕事をしていますか?

介護福祉士として4年目ですが、現在ユニット型介護老人保健施設で介護リーダーとして働いています。
ユニットの介護職員と同じように利用者対応や夜勤に入ることもありますが、主に介護職員の統括として、指導・教育、業務改善などマネジメントに関わっております。
介護老人保健施設は「高齢者の自立を支援し、在宅復帰を目指すこと」が目的です。
介護職は介護の勉強をしてきた人ばかりではなく、他業種の社会人や他学部からの学生出身者など、介護の世界を知らずに入職する方も意外と多く、その中でも介護老人保健施設となると、より高齢者の自立支援が求められます。
介護リーダーとして、介護職の在り方・老健の役割を日々悩みながら働く環境が良くなるよう努めております。

介護福祉士のどんなところにやりがいを感じますか?

介護老人保健施設のため、多職種で連携して利用者さんの在宅復帰を目指します。 利用者さんや家族の目標を達成し、多職種連携で在宅復帰できた時はとても嬉しくやりがいを感じます。
以前、経管栄養の利用者さんを担当したことがありました。 ご家族の望みは、「食べることが好きなため少しでも食べさせたい」、そして「家に帰る」こと。
入所当時は車いすでの座位保持も短時間しか難しく食事どころではなかったです。 経管栄養のため嚥下状態も良くありません。 そこで、理学療法士と連携を取り、座位保持の時間を確保することから始まりました。
座位に安定感が出てからは、言語聴覚士や看護師、栄養士と連携して食事を始めました。 15時のおやつ時間にゼリーや水分からすこしづつ進めていき、最終的には流動的な食事であれば摂取可能になりました。
そして、いよいよ家へ帰ることが決まった時は、本当に嬉しく、 介護福祉士としてやりがいや老健の役割、 多職種連携の達成感や重要さを学び、自分が成長したと感じた瞬間でした。
また、その利用者さんがショートステイを使用してくださり 利用者さんやご家族が笑顔で過ごせていることに仕事の楽しさを覚えました。

在学中、どのような学生生活を送っていましたか?

学生時代は、老健でアルバイトをしていました。学校が終わってからのアルバイトなので短時間でしたが、 今日勉強したことを現場で経験できる機会は、学びを深めるよい環境でした。
また、実習の時にはアルバイトでの経験により不安が軽減できていたと思います。
社会人を経験してからの入学でしたので、大多数の生徒とは年齢的にかなりの差がありました。 若い子たちのお母さんと同世代、もしくはお母さんの方が若かったかもしれません。 若い子たちと一緒にグループワークや試験勉強をしたり、お昼を食べたり、一緒に帰ったりと刺激が多く楽しい毎日でした。 この年齢で、映画やテーマパークなど学割が使用できることも魅力的でした(笑)
卒業して4年経ちますが、今でも連絡をとって近況報告をしています。

在学中に学んだことで、現在のお仕事に活きていると感じることはありますか?

東京福祉専門学校では、現場経験が豊富な先生方や現場に立ちながらも福祉・介護業界のために 指導してくれている先生方がたくさんいます。 先生方の実体験のお話しは、座学の中では学べない 「利用者さんの思い」や「介護業界の本音」などを聞くことができました。
実際の利用者さん対応には介護知識だけでは解決しないことも多いです。 対応に悩んだときに「きっと先生ならこうやって支援するだろうな」・「こういうアドバイスをしてくれるかな」など 今でも学生時代に学んできたことや先生方の実体験などを思い出して助けられることがあります。

将来の目標や夢を教えてください

介護福祉士としては4年目のため、まだまだ介護技術と知識を向上していきたいです。 そして、もっと福祉業界について勉強したいという欲があります。
東京福祉専門学校での2年間が学ぶ意欲に火を付けました(笑) なので、数年後にはまた学校などで学びたいと考えいます。
最終的には、地元の在宅介護に関わっていきたいと思っており 私自身も生涯現役で働くことを目標にしています。

介護福祉士を目指したいと考えている人へメッセージ

学校で学んだことはどんなことも決して無駄になりません。 いまは、授業や課題に追われていていろいろと大変だと思いますが、日々勉強していることが、介護福祉士としての自分を作ってくれます。
いまの世の中は、思いっきり遊ぶことや人との交流に制限があると思いますが、 学生時代にいろいろな経験をして視野を広げてほしいです。 専門知識だけでなく、いろいろなことに興味を持ち経験することが社会に出たときに自信にかわります。 いろいろなことに興味がある人は、きっと社会で活躍できると思います。

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