先輩インタビュー
  • 2013年卒業生

    Mさん

    作業療法士科

    • 作業療法士
    • 湘南鎌倉総合病院
    • 茨城県立藤代高校出身

「ありがとう」の言葉が一番のやりがいです

現在、どんなお仕事をしていますか?

当院は、神奈川県にある超急性期病院であり、救急救命センターにおいては日本でも有数の救急車の搬入件数を誇る病院となっています。リハビリの対処となるのは内科、外科、外傷整形外科、脳外科、がん、循環器科と様々な方のリハビリを実施しており、入院後または術後早期から個々に合わせたリハビリを展開しています。今現在は、外傷整形外科の分野でハンドセラピストとして骨折や腱損傷などの運動器疾患を中心に術後の入院患者さんや外来リハビリを主に担当しています。当院は総合病院であるため、若手のうちは各診療科のリハビリをローテーションして回ることや、関連施設の応援などもあるので様々な疾患に対するリハビリについては学ぶ事ができ、作業療法士としてのより多くの視点や情報を得ることができる魅力ある職場だと思っています。

お仕事のどんなところにやりがいを感じますか?

この仕事でやりがいといえば、1つはやはり患者さんまたはご家族からの「ありがとう」の言葉ではないでしょうか。外傷整形外科に携わっていると、怪我をして手術した方が仕事や家事が思うように出来なく不安に感じている事も多いです。そんな方にリハビリを重要性や必要性、今後の予後を丁寧に説明した時に少しでもその不安感を軽くできたときに言ってもらえる「ありがとう」という言葉であったり、思うように動かなかった手指が動くようになってきたことで「○○ができるようになった」「リハビリして良かったです。ありがとう」と言って頂いた時には、回復の過程に自分が関われていると思ったときにやりがいをすごく感じます。

在学中、どのような学生生活を送っていましたか?

茨城から通っていたので、通学は片道2時間近くかかっていました。クラスメイトとの飲み会の時には電車で寝過ごすことが何度もありました…平日は学校に通い、週末は老人ホームの夜勤バイトをしながらの在学生活でした。社会人経験をしてからの学生生活だったので、学ばなければならないことが多く勉強は大変でしたが、学ぶ事が楽しいと思えたことがモチベーションを保てた要因かと思います。あとは理想を語り合えるクラスメイトが居たことも有り難かったです。

在学中に学んだことで、現在のお仕事に活きていると感じることはありますか?

在学中では、解剖学、生理学、運動学と基礎医学の部分で先生方が愛のある厳しい授業を展開してくれたおかげで、人を診る上での土台となる部分が叩きこまれたことで今でも活きています。当時のやり方が今の時代も良いとは思いませんが、学生の頃に学んだ基礎的な知識は必ず臨床に出てから活かせると思います。

将来の目標や夢を教えてください

目標は認定作業療法士の取得と当院のハンドセラピィを世間に認知されるよう院外活動や、学術活動を行っていくことです。臨床場面で心がけていることは、自分本位のリハビリでなく患者さんが何に困っていて、何が出来るようになりたいのか、患者さんの気持ちに寄り添いながら最大限のパフォーマンスを発揮できるよう必要な知識、技術を提供できる専門職でありたいと思っています。

作業療法士を目指したいと考えている人へメッセージ

今は勉強することが大変だったり、将来の事について悩むことも多いとおもいますが、目の前の課題を一つ一つクリアしていくこと、周りにいるクラスメイトや先生と良く話すことで必ず自分の糧になると思います。この先一人でも多くの仲間が誕生することを願っています。

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