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コラム

知ってますか?「2025年問題」と転職の関係 Ⅱ

前回の私のコラムでは、2025年に団塊の世代の方々が75歳を迎えることで後期高齢者が激増し(2025年問題)、さらにはテクノロジーの進歩により、就業構造が大きく変化するということを記しました。そして、長く働くことができ、さらには子育てや介護等があっても働きやすい仕事は医療・福祉職であり、特に作業療法士は時代の変化とともに需要が拡大する仕事であると記しました。

今回はその続編として、本当に「作業療法士」で間違いないのか、ということを掘り下げていきます。

福祉の仕事の収入

まず懸念されることは収入面でしょう。いきなりえげつない話と感じる方もおられるかとは思いますが、仕事として就く以上は外してはならないことです。また最近は、これから作業療法士を目指そうとしている方から、「収入面は大丈夫でしょうか?」と聞かれることがあります。例えば、同じ医療・福祉の重要な担い手として「介護職」があります。「介護の仕事」は、これからの長い仕事人生において安心して就く仕事と思っていますか。たぶん意見は分かれることでしょう。どうしても介護=3Kというイメージは拭いきれていないところです。しかし、本校を卒業し介護の仕事に就いた多くの学生たちは、やりたいことを仕事とする喜びを味わうだけではなく、車を購入したり、海外旅行に行ったりしっかりと家庭を築いている方など、多くの幸せな姿をみせております。介護=3Kとは、決して言い切れない現実があるのです。

最近は作業療法士についても同じようなことを懸念される方がおりますが、本当にそうなのでしょうか。約1か月前の本校コラムで「作業療法士と理学療法士の給料の違い」の中で、作業療法士の平均年収は404万円(年収ラボ)とあります。別の統計で平成27年度人事院の調査によると平均456万円となっています。多少差はありますが、全産業の平均年収420万円(年収.jp)と大きくは変わりありません。それぞれの統計は調査対象が異なるため、単純には比較できないところではありますが、おおよそ作業療法士の年収は平均的であると考えられます。  

ただしあくまでもこの数字は平均であり、勤務先や経験年数等により当然ながら差は出てきます。そしてこのようなことは作業療法士に限らず、どの職種でも言えることです。誰もが平均額を得ているわけありません。

作業療法士の求人数

そんな中で作業療法士がおすすめできる理由は求人数です。いくら平均年収が高い職種を選んだとしても、その仕事に就くことができなければ何の意味もありません。

その意味では、後期高齢者が激増する近い将来において、作業療法士の求人が増えることは間違いないことでしょう。本校には7月末段階で、約2,000名分以上の求人が届いております。昨年度一年間では約5,800名分が届きました。

 超高齢化社会の進展によりさらに職域が広がっていく作業療法士。大きな収入を得られる人は少ないかもしれませんが、これはどの職種でも同じです。ならば長い将来にわたって安定かつその方の事情に合わせた仕事ができる作業療法士は、転職をお考えの方にとって見過ごせない職種なのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

福原 康久 先生

大学卒業後、在宅ケア専門のクリニックに勤め。 その後、東京福祉専門学校の作業療法士科の立ち上げを行い 現在、学科の責任者を勤める。
座右の銘
人生一度きり

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