コラム

離職率が高い=大変な仕事?

介護の離職率は高い・・・

今となっては誰もが知る事実です。

世の中にあふれる数字、グラフのインパクト、離職率が高いという字面。しかしそれは統計であって自分自身が入っていないただの『他人の事実』なだけということを思い出してください。

さて、皆さんが大切かつ重要なことを思い出せたところで本題です。

統計上の数字やグラフも傾向を知る上では大切なことなのです。しかしもっと大切なことはその先、傾向を知った上で自分がどっち側なのかを判断すること。少数の離職者の声を聞くあまり、大多数の離職していない側の人達の声が、自分の耳元に入ってこないことがあります。実はここが落とし穴。その会社を知るために使う検索ワードが『離職率』ではダメ。離職率と入れた時点で離職ありきの上に、主人公は離職者です。では何が良いのか。口コミ評価?掲示板?やりがいで検索?どれもしっくり来ないですよね。もしかすると不安を煽られただけだったり。

ではどうすればよいのでしょうか。

実際に自分の目で確かめる

最後に信用できるのはやはり自分の眼です。お店に客として訪れれば、そのお店の雰囲気を知ることはできます。しかし働いている人たちの『実際』はほとんど見ることができていないと良いって良いでしょう。なぜならばお客さんに向ける顔と従業員同士のときでは当然のことながら接し方が違うからです。

目で見るだけでなく体感してみる

 介護をはじめとした福祉の世界は、見学だけでなく体験することができます。それが『ボランティア』です。ボランティアという立場であればその施設を中まで見ることができることがあります。ボランティアには主にアートや音楽、文化、などの趣味活動支援を行うことです。そんな活動をしながら客観的に働いている人の実際を見てみると、きっとウワサで聞いて想像していたものよりも、はるかにステキな風景を目にすることができると思います。しかし、一般企業へはボランティアにいけません。この差はなんでしょう,,

大変な仕事だからってやめたくなるわけではない

大変ではない仕事など、この世界にはほとんどないと思います。マイナビの公式HPによると、「仕事をしていて楽しいと思うことがありますか?」という質問に「はい」と答えた人が半数を超える57.4%に上ったというものが掲載されておりました。しかし、はいと答えた人のほぼ全員が仕事は大変と感じたことがある人たちだと思います。この結果から、大変な仕事=離職というより、大変な仕事=やりがいと感じている人のほうが多いということがわかります。介護の仕事も傍から見れば大変な仕事としか感じません。なぜなら実際にやっていないから大変そうと感じる以外何もないのです。しかし実際介護の仕事をしている人はどうでしょうか。大変ながらも日々の達成感や感謝の気持ちを相手から伝えられることで、やりがいや使命感を持てたり、自分の存在価値を常に感じられています。これは仕事をする上でとても幸せなことだと思います。

 

 

 

さてさて、あなたは大変な仕事の方を喜んで選んでいく側でしょうか?

それとも・・・。

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この記事を書いた人

永野 慎一 先生

東京福祉専門学校 介護福祉士科を卒業後、社会福祉法人へ入職。介護職、介護主任に昇格後、相談員として従事。総合企画研修部委員を務めた後、教職の仕事に興味を持ち、東京福祉専門学校の教員となる。

座右の銘:継続は力なり

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