先輩インタビュー
  • 2017年卒業生

    Kさん

    社会福祉科

    • 社会福祉士
    • 精神保健福祉士
    • 湘南泉病院
    • 藤沢翔陵高等学校出身

患者さんの気持ちに寄り添えることが相談員の魅力です

病院で働く相談員を目指したきっかけを教えてください

東京福祉専門学校に入る前から、病院で働きたいと思っていました。元々、医者を目指していましたが、受験で失敗した時にどうする?と話になり、ケアマネジャーだった母から相談員を勧められたことが、相談員を目指したきっかけです。母の話を聞き、自分に合っているなと思いました。お医者さんは治療をする立場ですが、相談員は患者さんの気持ちに寄り添うことができます。元々、表立って何かやるタイプではなく、周りが気づかないところでコツコツやる方が向いているタイプだったので、患者さんの精神的な支えになりたい、患者さんの不安を取り除く存在になりたい、と思い、相談員を目指すことに決めました。

どんなお仕事をしていますか?

主な仕事は患者さんの入退院の調整です。患者さんやご家族に対して、各種保険の案内を行なったり、在宅のケアマネジャーさんとの情報共有や連携、施設入所の相談、病院への転院相談などをしています。

実際に働いてみて、どうですか?

正直、患者さんの想いと私たちが実現できる内容が乖離するときもあり、すり合わせが難しいと思う時もあります。でも、すり合わせをしていく中で、患者さんの希望に添える瞬間がこの仕事のやりがいです。 元々、自宅で生活していて、車の運転も自由にしていた方が、入院した際に大動脈瘤が見つかり、いつ破裂するかわからないという状況になりました。その方にはもちろん、あらゆる生活の制限がかかりました。その時に、在宅のケアマネジャーさんや訪問の看護師さんと連携をとり、運転はやめましょうという判断にはなりましたが、車の運転以外は元の生活できるようになり、無事、自宅に帰れるようになりました。その後、経過受診で来院された際に「あの時はありがとうね」と言われたことで、努力が報われたと思い、とても嬉しく思いました。

相談員として大切にしていることを教えてください

ご本人の希望に添うことです。相談員はお医者さんや看護師さんと違い、唯一、患者さんの気持ちを聞ける仕事です。お医者さんや看護師さんは患者さんの体を考え、お酒を飲みたいと言われても、それを止めなければならない。でも相談員は違います。その患者さんの思いを全て叶えることは無理でも、叶える方法を考えられます。私はご本人の気持ちに寄り添い続ける相談員でありたいと思っています。

これから相談員を目指す方へのメッセージ

相談員は医療の現場、福祉の現場、児童の分野など幅広く活躍することができます。働いていく中で、自分がやりたいことが他に見つかった時に、他の分野に移れる点が魅力です。入学前は相談員になりたい!とい気持ちがあれば、どこに勤めたいは二の次で大丈夫!学んでいく中で、決めていけると思います。

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