先輩インタビュー
  • 2012年卒業生

    Yさん

    作業療法士科

    • 作業療法士
    • 整体院たいよう
    • 東京都立四谷商業高等学校出身

自分のペースでやりがいを持ち、遊びも仕事も両立して人生を豊かに生きていきたい

現在どんなお仕事をしていますか?

昨年の3月に整体院を開業し、作業療法士として慢性期病院で常勤として働いていましたが、今年1月からパートとなり、整体院をメインで仕事をしております。
整体院はレンタルサロンを借りて行っており、週2〜3回で働いています。
サロンは家の近所にあるため、朝9時から20時までやってますが、お客様の予約のない空いている時間は、事務仕事やzoomでの勉強会に参加したり、私用で出かけたりしています。
仕事内容は施術をメインとして仕事をしております。
腰痛、肩こり、頭痛、めまい、膝痛、不定愁訴、女性特有の病気などに関する症状に対して行う施術やダイエット・小顔矯正・痩身の美容系の施術も行っております。
体を動かす趣味などでこのような動きをよくしたい、もっと動けるようにカラダをメンテナンスしたい、という方にはパフォーマンスアップの施術も取り入れております。
しっかりとお客様と向き合いたいため、一回1時間半(症状にもより時間が短い方もいる)と整体では少し長い時間をとっており、身体の様子を確認→検査→施術→施術後の説明→セルフケア指導をして、自分の体の状態を納得して頂けるように、分かりやすく行っております。少しでも回復改善出来るよう、そのお客様に合った施術を提供してます。
普通の整体(バキバキしたり、揉んだり)ではなく、ソフトに触れたり、さすったり、押したりという施術をしております。 内容は、手技はもちろん使いますが、自然治癒力を使った療法やエネルギー療法、脳にアプローチする療法など、多くの施術療法がありますが、その方の症状によって効果的な療法を選んでオリジナル施術をしております。

在学中、どのような学生生活を送っていましたか?

私は30歳で夜間部に入学をしたので、あとがないと感じていたため、一生懸命になって勉強してました。
「自分にはもうこの仕事しかない!」と思いながら、頭が慣れない解剖学、生理学を毎日勉強した覚えがあります。 奨学金制度を利用しながら、午前中は、特養や老健でバイトをしながら学校に通っておりました。バイトばかりでもなく仲間と飲みに行ったり、旅行に行ったりと楽しい時間も過ごすこともできました。
4年制(現在の作業療法士科夜間部は3年制)だったので色々と体験や経験をさせて頂いて、長いようで短い学校生活だったと今では思います。それも「作業療法士になる!」と同じ目標を持った仲間が居たからこそ、4年という長い期間を乗り越えられたのだと心から感じております。仲間に感謝ですね。

在学中に学んだことで、現在のお仕事に活きていると感じることはありますか?

あらゆる場面で起こる事象に対しての心構えが強くなったように思います。
学校生活では、試験や実習(当時の実習はレポートを何十枚、何百枚書き直されて、その為ほぼ寝れない日々が…バイザーに怒られることもありました)があり、緊張や恐さなどを感じることも多くありました。
しかし、「やれることをやっていこう!」という気持ちで乗り越え、それが作業療法士になってからとても活かされていると感じます。

将来の目標や夢を教えてください

人の身体は心身ともに一つであるため、どちらかのバランスを崩すことで、心も体も良し悪し関係なく影響が現れてきます。
今のこの現代は、生きにくさを感じている方が多くみられております。コロナ社会でのストレス、人間関係ストレスの中で、「どうのように自分らしく生きていくか」を悩み悩んでいる方々のために、前進していけるよう後押しをさせていただく整体サロンを目指していきたいです。
私の整体院では施術によって人生が変わるような体験をされた方も多く、それを多くの方に広める活動をしていきながら、自分自身もより成長して、多くの人へ貢献していける人になることが目標です。
今は特定の場所でレンタルサロンを借りて整体院を行なっていますが、いずれは、出張タイプのやり方で、大阪、名古屋、沖縄、北海道やハワイ、フィリピン、タイなど世界に一時サロンを持ちながら、自分のペースでやりがいを持って遊びも仕事も両立して人生を豊かに生きていきたいです。

作業療法士を目指したいと考えている人へメッセージ

作業療法士の仕事して9年間を振り返ると、この仕事をしていて専門士として、人間としても成長させていただきました。
専門分野の知識はもちろん大切ではありますが、多くの患者さんと接していく中で、気遣いや心遣い、そして自分の体遣い(上手な体の使い方)を学ばせていただきました。
また、「人はどのように心が動くのか?」 「どうしたら行動を起こすのか?」など、『観察力』はとても大切です。 人の反応を見ていくことで何を必要にしているのか?どんな事をして欲しいのか?なども 察することができると、その応対ができるようになり、自然と信頼性が高まります。
作業療法士になると多くの専門職の方と一緒に仕事をしていくため、信頼性も必要となってきます。 これは僕の体験でもありますが、 他職種の方とは、考え方や見方は違うが、何を求めているのか?を観察して、心配りのある行動をしていくと認められるようになり、仕事をうまく運ぶこと出来てきます。
皆さんは学業が大切な時間となりますが、専門知識を学びつつ、同じ目的を持つ仲間は何に悩んでいるのか?と観察し、必要な声かけや互いにアドバイスを伝え合っていく事が、今後仕事に活かせる力になっていくと思います。

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