今回のコロナによる影響で、社会や生活様式に様々な変化が起こり始めています。
その中でも、皆さんが最も強く感じているのは「IT化」ではないでしょうか?
緊急事態宣言下の在宅勤務では、zoomを使って会議を行ったり、
サントリーホールディングスが6月から「はんこ」を使った業務を減らす、といった
発表もありました。

平常時はなかなか「変化」が難しいですが、コロナという“外圧”を受け、
一気に世の中がIT化へ進んだという印象を持っています。
この「変化」を体験したこれからの社会では、「デジタルスキル・デジタルマインド」が
今まで以上に求められていくのではないでしょうか?
では「福祉の分野」ではどうか?というと、一般的には少し遅れているという印象があるかと思います。本校が文部科学省委託事業として取り組んでいる「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」の一環で、実習施設にアンケートをとった結果です。


図24 実習先におけるタブレット・メールの使用(実習施設)
社会福祉士の業務においてタブレット端末を活用している事業所は約10%(施設支給7%個人所有3%)。一方、実習担当者が個人メールアドレスを持っている割合は3割にとどまるとともに、メール自体を活用していないケースが1割、という結果でした。
だからこそ、これからの福祉人材には社会のIT化の流れをしっかりキャッチアップし、
それを自分の組織や仕事に組み入れていける力を持った人が求められるのではないでしょうか?
本校では、ICT教育に力を入れており、すべての授業資料はLMS(ラーニングマネジメントシステム)上にUPされます。授業資料を紙で配布しそれをファイリングして・・・といった光景はもはや教室では見られません。
教室内の様子はこちらです。

様々な年齢層の学生が学ぶ本校では、最初は戸惑う方もいらっしゃいますが、取り組んでいくうちにいつの間にか必要に迫られて「デジタルスキル」「デジタルマインド」が身についていきます。ただ国家試験に合格すれば良いというのではなく、社会に出て本当に使える力を身につけて欲しい、そう思っています。