コロナ禍の生活変化と日本のソーシャルワーカーのこれから ~2020年に生まれた言葉:その効果と弊害~
2020年が明けて間もなく新型コロナウィルスという未知のウィルスの発生により、日本のみならず世界における未曽有の事態とその正しい対処法の是非について、命を脅かす恐怖や不安を抱く人々生活が始まりました。
さらに、その実態が徐々に解明されてくると同時に感染予防の観点から、今度は経済活動の自粛や停滞が起こり、それによる生活困窮や廃業に追い込まれる人も発生しています。
失業者数は現在211万人(図1)、働きたくても働けていない方、中でも事業の都合により失業した人が43万人と2020年に急増していること(図2)がデータからもわかります。
(図1)
資料出所 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」
さらに、(図3)からは、2020年5月と20201年5月を比べると46万人完全失業者数は増加しているのです。
(図3)
資料出所 総務省統計局「労働力調査(基本集計)」
(参考)2021年5月の完全失業者数(男女計)の対2019年同月増減は+46万人。
詳しくは独立行政法人労働性悪研究・研修機構のデータを参照してみてください。
参照 https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/covid-19/c03.html
そもそもコロナ禍という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
※コロナ禍とは新型コロナウイルスの流行によって引き起こされる、さまざまな災い。感染症自体だけでなく、それを抑止するための経済活動の自粛や停滞、人々の疑心暗鬼なども広く含む(デジタル大辞林引用)
ここで2020年に生まれた言葉と人々の生活の変化について考えてみたいと思います。
「「現代用語の基礎知識」選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語30語が発表されました。
※ノミネートされた30語は以下のとおりです。
愛の不時着/第4次韓流ブーム
新しい生活様式/ニューノーマル
あつ森
アベノマスク
アマビエ
ウーバーイーツ
AI超え
エッセンシャルワーカー
おうち時間/ステイホーム
オンライン○○
顔芸/恩返し
カゴパク
鬼滅の刃
クラスター
香水
GoToキャンペーン
3密(三つの密)
自粛警察
Zoom映え
総合的、俯瞰的
ソーシャルディスタンス
ソロキャンプ
テレワーク/ワーケーション
時を戻そう(ぺこぱ)
NiziU(ニジュー)
濃厚接触者
BLM(BlackLivesMatter)運動
PCR検査
フワちゃん
まぁねぇ~(ぼる塾)
赤字で示した言葉が新型コロナウイルス感染症に関連する言葉です。実に半数以上を占めたことが時代を反映していますね。
その他にも
・巣ごもり生活
・リアルタイム授業・動画配信授業・分散登校
・コロナ救済支援・活動
このような言葉も生まれ生活の中で使われるようになったのが2020年でした。
さて世界的な激動の変化の中にあって、私たちの生活はコロナ禍でどのように変化したのでしょうか。
毎日学校に通い学ぶこと、部活をすることが当たり前だった生活、毎日会社に通勤し働くのが当たり前だった生活、営業時間を自分で定めて営業していた自営の方、そこに商品を卸していた業者の方、自由に移動できていたことに制限が起きていること、子どもから大人まで、これまでの当たり前が当たり前でなくなる生活が1年以上も続いています。
では、医療や福祉の支援が必要な方々の生活はどう変わったのでしょうか?変わっていくのでしょうか?
2020年7月、経団連が提言「Society 5.0時代のヘルスケアⅡ~DXによるCOVID-19対応とその先の未来」というものを公表しています。
https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/062_gaiyo.pdf
デジタル化の推進により、国民一人ひとりの健康を守るヘルスケアについてもどんどん変化していきます。コロナを乗り越えたその先のヘルスケアはどのようになっていくのでしょうか?その時、ソーシャルワークにも変化は起きるのでしょうか?
8月8日(日)のオープンキャンパスには、株式会社ヘルスケア・ビジネスナレッジ代表取締役社長 西根英一先生をお招きし「「ヘルスケアのいくつもの課題を、ITとソーシャルワークで解決してみよう!」というタイトルでワークショップを行います。
https://www.tcw.ac.jp/form/form_taiken_input?event_id=12173&bus_id=
ぜひご参加ください!