話を聴く仕事「ソーシャルワーカー」
「人の話を聞く仕事がしたい」
「悩んでいる人の力になりたい」
そう思ったことはありませんか?
進路を考える中で「カウンセラー」という仕事に興味を持つ人は少なくありません。
誰かの気持ちに寄り添い、話を聞き、心を軽くする。とても大切で魅力的な仕事です。
でも実は“話を聴く仕事”はカウンセラーだけではありません。
もう一つ、同じように人生に深く関わる仕事があります。それが、ソーシャルワーカーです。
目次
「話を聞く仕事」と聞いて思い浮かぶもの
カウンセラーというと、
・悩みを聞く
・気持ちを整理する
・心をケアする
といったイメージを持つ人が多いと思います。
実際に、心のケアという意味でとても重要な役割を担っています。
だからこそ、「人の役に立ちたい」と思ったときに、最初に思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
でも、悩みの“原因”はどこにあるのか
ここで考えてみてください。人が悩むとき、その原因は何でしょうか?
・人間関係
・学校での出来事
・家庭の状況
・お金の問題
・将来への不安
実は、悩みの多くは「環境」や「生活」の中にあります。
つまり、気持ちだけでなくその人が置かれている状況そのものが影響しているのです。
私自身も「学校に行きたくない」と感じたことがある
これは特別な話ではありません。私も高校生の頃、部活の人間関係に悩み学校に行くのがつらい時期がありました。
「なんでうまくいかないんだろう」そんなふうに感じていました。
本当は誰かに話したい。
でも「こんなことで悩んでいるなんて思われたくない」そんな気持ちもありました。
「話を聴いてもらえること」で救われる瞬間
そんなとき、話を聴いてくれる人がいたらどうでしょうか。否定せずに「そうなんだね」と受け止めてくれる人。それだけで少し気持ちが楽になることがあります。
そして「もう少し頑張ってみようかな」と思えることもあります。
でも、それだけでは解決しないこともある
ただ、一方でこうも感じることがあります。「気持ちは少し楽になった。でも、状況は変わらない」
・学校の環境が合わない
・家庭の問題が続いている
・経済的に厳しい
こうした問題は話を聴くだけでは解決できないこともあります。
そこで関わるのがソーシャルワーカー
ソーシャルワーカーは「話を聴く」だけで終わらない仕事です。話を聴いたうえでその人が置かれている“環境”や“生活”にもアプローチします。
例えば、
・学校に行けない理由を一緒に整理する
・家庭の問題に対して支援機関につなぐ
・経済的な困りごとに対して制度を紹介する
・安心して過ごせる居場所を見つける
つまり “気持ち”と“現実”の両方に関わる仕事なのです。
カウンセラーとの違い
【カウンセラー】心に寄り添い、気持ちを整理する
【ソーシャルワーカー】心に寄り添いながら、生活や環境も一緒に変えていく
どちらも大切な仕事ですが関わる範囲が少し違います。
福祉は“高齢者だけ”ではない
ここで、もう一つ大事なことがあります。
「福祉の仕事」と聞くと、おじいちゃんやおばあちゃんを支える仕事、というイメージを持つ人も多いと思います。もちろんそれも大切な仕事の一つです。
でも実際には、
・学校に行けず悩んでいる高校生
・進路に迷っている若者
・家庭の問題を抱えている人
こうした人たちも、福祉の支援の対象です。
福祉とは「年齢に関係なく、困っている人の生活を支えること」です。
「自分の経験」が強みになる仕事
ここで考えてみてほしいことがあります。もしあなたがこれまでに、
・人間関係で悩んだことがある
・学校に行くのがつらかったことがある
そんな経験があるとしたら――
それは、決してマイナスではありません。むしろ、誰かの気持ちに寄り添える力になります。
実際に、ソーシャルワーカーを目指す人の中には自分の経験がきっかけになっている人が多くいます。
「あの時の自分」を支えたいと思ったとき
「あの時、誰かに話を聴いてほしかった」
「もっと違う関わりがあったら、楽になっていたかもしれない」
そう思ったことがあるなら「今度は自分が支える側になる」という選択肢もあります。
それを仕事として実現できるのがソーシャルワーカーです。
こんな人はソーシャルワーカー向きかもしれない
・人の話を聞くことが苦じゃない
・誰かが困っていると気になる
・「どうしたらいいんだろう」と一緒に考えたくなる
・気持ちだけでなく“状況”も変えたいと思う
もし一つでも当てはまるならその感覚はとても大切な素質です。
「知らない」と選択肢に入らない
進路を考えるとき、多くの人は“知っている仕事”の中から選びます。
だからこそソーシャルワーカーという仕事は知らないだけで選ばれていないことも多いのです。
でもこうして知ることで「もしかしたら自分に合っているかもしれない」そう思える可能性が広がります。
最後に
「人の役に立つ仕事がしたい」
「誰かの力になりたい」
その気持ちは、とても大切です。そしてその想いにはいくつかの形があります。
カウンセラーという道もあれば、ソーシャルワーカーという道もあります。
もし今、少しでも「気になる」と感じたなら――その気持ちを、もう少しだけ大切にしてみてください。
話を聴くことで支えるのか。
それとも環境や生活まで一緒に変えていくのか。
その違いは実際に体験してみることで見えてきます。
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