親子で楽しめる乳児期の絵本の選び方
コロナ禍で親御さんのリモートワークが増え、外出自粛要請のため親子でのおうち時間が増えたのではないでしょうか?
最近ではキングコングの西野さんが描いた絵本の「えんとつ町のプペル」が映画化され話題となっております。
YouTubeなどの動画配信サイトもお手頃で子どもたちの興味も高いかと思いますが、絵本は親子間のコミュニケーションを図れる心強いツールです。ぜひ、この期間に親子でお気に入りの1冊を見つけてみましょう。
- 絵本の楽しみ方●
幼稚園や保育園では集団に対して保育者が絵本の読み聞かせをしています。しかし、本来は大人の膝の上や両脇などで楽しみます。大人と同じものを見る時間や、肌と肌のふれあい、優しい声や語り口調、大好きな大人とゆったりと関わる時間は子どもの幸福感や充実感につながります。
しかし、子どもが興味を持たないものを押し付けるのは良くありませんので、年齢・発達や興味関心などに目を向けて、一緒に絵本を選んでみましょう。本屋には自由に手に取って選べる場所もありますし、図書館を活用して、気に入ったものがあれば購入するという方法も良いでしょう。
- 0歳児●
絵本は生後10か月頃から楽しめるようになるといわれています。言葉の理解が急激に進み、大人が話している言葉が分かるようになります。また、指差しを通して自分の気持ちを伝えるようになります。
この頃は本という認識よりもおもちゃのような存在です。大人が読んでいるのに次から次へとページをめくる様子や同じページも見たがりますが、それも絵本に親しんでいる様子です。満足するまで見せてあげてください。また、聴力の発達よりも視力の発達が遅いためはっきりとした色合いと輪郭のものを選びましょう。
擬音の繰り返しが出てくるものも大好きなので「だるまさんが」シリーズや「もこもこもこ」が人気です。
- 1歳児●
月齢によって異なりますが、言葉の理解がどんどんと進み、話せる言葉もどんどん増えます。自己主張ができるようになり、わがままやだだをこねる場面も見られます。一方で友達と関わろうとする気持ちも育ちます。他者の存在が分かるようになるため、友達と共有することができるようになりますので、「どんどこももんちゃん」シリーズが人気です。
また、身近なことやものに反応しますので、動物や食べ物が出てくる絵本も楽しむことができます。
- 2歳児●
話せる言葉が爆発的に増加し、二語文(ブーブ、きた)が話せるようになります。ものには名前があることが分かり、覚えたい!という気持ちが高まります。「これはなに?」と聞くことが多くなります。1歳児の頃はわかっていることだけに反応しますが、これまでの体験からお話しを膨らまして楽しめるようにもなります。形容詞や副詞も使えるようになるため、この時期の子どもは「はらぺこあおむし」が大好きです。身近な事象を取り上げた絵本にも興味を持つようになりますから「おおきなかぶ」や「やさいのおなか」など楽しめます。
そして、大人の話していることを真似したり、お手伝いをやりたくなる時期ですので、「おでかけのまえに」もおすすめです。
今回は乳児期の絵本選びについてお伝えをしましたが、乳児期は言葉を多く覚える時期になりますので、遊びと会話の延長戦で楽しめる絵本を選んであげましょう。
この時期に楽しい気持ちや心地よいと感じる経験ができると、大きくなっても絵本に親しみを持てることでしょう。
食事の後や寝る前など、ほんの少しの時間、パパ・ママとお子さんで楽しい時間を共有してみてくださいね。