学び直し・再進学で収入が増える!?
内閣府は「リカレント教育(学び直し)」の実施で、収入が増える傾向が強まるとの分析結果をまとめています。これは2021年2月4日の日本経済新聞に掲載されていた内容です。
第2章 人生100年時代の人材と働き方の中には、
『学び直しを行った人と行っていない人の動向を数年間にわたって追跡調査した結果を分析すると、学び直しを行った人は、そうでない人と比べて、年収が10万円~16万円近く上昇する効果がみられます。また、職業に就いていない人が学び直しを行った場合には、そうでない人と比べて就業する確率が10%~14%程度上昇する効果がみられます』
と記載されています。
そこで、今回のコラムでは、学び直し・再進学について、実際に作業療法士科夜間部で学んでいる学生の様子をお伝えしていきます。
夜間に学校に通うとは、どんなイメージを持っているでしょうか?
”大変そう” ”学費が抑えられそう” ”男性が多そう”などここには記載できない程、様々なイメージがあるのではないでしょうか!?
東京福祉専門学校の作業療法士科夜間部では、最短3年制で医療系国家資格を取得でき、関東エリアで1番多くの卒業生を輩出していることもあり、学び直し・再進学者も入学者の90%を超えております(2020年度4月入学生のうち高校卒業者からの進学以外)
今回は、医療職である作業療法士になるために、夜間で学ぶ学生の様子を具体的に述べていきます。
どんな人が夜間部に通っている? 〜2020年4月に入学した作業療法士科夜間部の様子〜
意外かもしれませんが、クラスのおよそ70%が女性です。この割合は、ここ数年で高まってきた傾向があります。
また夜間部で学ぶ方の年齢は非常に幅が広く、下記がクラスの年代構成になっています。
平均年齢もおよそ30代半ばとなっており、10代から50代の方まで年齢を関係なく共に学び、卒業後、就職しています。
そして、入学前の状況を聞くと、一般事務職、介護職(介護福祉士)、社会福祉士、柔道整復師、音楽療法士、飲食店勤務、トレーナーからの転職など、様々な分野から学びなおしをしています。ここにまとめられないほど、多くの経験を有する方が多いことに加えて、専門職(福祉・介護・医療・保育)の経験を有する方も決して多くはありませんが、一定層入学しています。
作業療法士を目指す大学や専門学校からの再進学?
その中でも元々作業療法士を目指す大学や専門学校の養成校に通っている、もしくは通っていた方の再進学がおそよクラスの7%程おりました。各々事情が異なりますが、大学の在籍年数を考慮し、3年制の学校に入り直し、学費を抑えたり、最短で資格取得ができる3年制や様々な経験を有するクラスメイトから刺激を受けながら学べる環境まで様々ですが、ここ数年他大学・他専門学校からの東京福祉専門学校への入学につながっています。在籍している学校での進級・留年・卒業等がはっきりしてくるこの時期に作業療法士の道を諦めようと考えられている方がいれば、諦めずに挑戦してみませんか?
人生100年時代を迎えるにあたり、専門性の高い知識・スキルを持った人材の需要が高まります。コロナ禍で不安定な日々が続く時期だからこそ、これからの自分自身のキャリア設計について考えてみませんか?