コラム

一生ものの仕事につこう!~医療系国家資格作業療法士への道へ~

高校生のみなさん、将来どんな仕事につくか、もう決まっていますか?
既卒社会人のみなさん、今の生活、今の職場に満足していますか?
厚生労働省が発表した令和2年簡易生命表によると、日本人の平均寿命は約85年です。(参照:厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life20/index.html
仮に20歳から65歳まで働くとすると、およそ45年間、人生の半分以上が仕事についている時間となります。ますます、仕事選びの重要さを感じますよね。
それでは、理想の仕事には、どんな要素が必要でしょうか。

今回は作業療法士がもつ理想の仕事に不可欠な要素について、様々なデータからお話ししたいと思います。

作業療法士は「働きやすい」仕事

まず、理想の仕事として重要な要素の1つに「働きやすい環境」があるでしょう。それでは、作業療法士の待遇は、どのようなものでしょうか。
厚生労働省による令和2年度賃金構造基本統計調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html)では、作業療法士の平均給与は月29万円、賞与70.2万円、年収419万円と発表されています。
こちらは日本の平均年収とほぼ同等です。また、作業療法士は勤務1年目からの平均給与水準が高く、それは同調査結果をまとめた、下図の学歴年齢別月給与表からも読み取れます。
(令和2年度賃金構造基本統計調査 より作成)

また、厚生労働省毎月勤労統計調査 令和2年分結果確報(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r02/20cr/20cr.html)では、一般労働者の月残業時間(所定外労働時間)は平均12.4時間であるのに対し、作業療法士は平均4.0時間と発表されています。

さらに需要面においても、作業療法士の需要は年々増えています。活躍できる場所も、病院だけでなく地域まで拡がりが進んでいます。分野を超えた働き方もしやすい上、国家資格であるため転居、出産といったライフイベント時の転職も行いやすいとも言えます

(平成31年厚生労働省資料 理学療法士・作業療法士の受給推計について より作成)

安定した給与や需要等から、作業療法士はまさに「働きやすい」職といえるでしょう。

作業療法士は「満足度が高い仕事」

仕事に必要な要素は待遇面だけではありません。自らが楽しさや満足度を感じられることが必要です。
では、作業療法士の「やりがい」に関してはどうでしょうか。

2007年のシカゴ大学による5万人を対象にした職業リサーチでは、満足度が高い仕事の上位に医療職があがっています。
「満足度が高い仕事とは、他人を気づかい、他人に新たな知見を伝え、他人の人生を守る要素を持っている」これは、その時の研究者のコメントです。
平成30年岐阜大学の研究結果でも、リハビリテーション専門職650人における「仕事の適性度」及び「働きがい」についての調査がなされ、「医師も療法士も共通して専門性が生かされており働きがいを感じて日々の業務に臨んでいる様子が推察される」と発表されています。

医療系国家資格であるリハビリテーション専門職の中でも、対象者の心理面、身体面、環境面、個人の特性等様々な視点から、作業活動を介しながら枠にとらわれない自由な支援を行えることが作業療法士の魅力の1つです。
自身が関わることで、対象者が前より生活しやすくなった時、笑顔になった時。そこには大きなやりがいが生まれます。

私たちの生活になくてはならない仕事。せっかくなので、「自身」も「誰か」も幸せにできる、一生ものの仕事を選んでみませんか。

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