コラム

「やりたいことが見つからない」と思ったことはありませんか?

=目次=

1 「やりたいこと」って見つけられるの?

2 どうやってみつければいいの?

3 それが仕事につながるの?

4 進路を決めるときはどうしたらいいの?

 

1 「やりたいこと」って見つけられるの?

「やりたいこと」無いと思っていませんか?そうですよね。「やりたいこと」と言われても、「今日、どこに行きたい?」「何が食べたい?」「推しは誰?」というのとは全く違いますよね。「仕事にできること?」「将来もずっとやりたいと思える?」と考えると、答えは出ないものです。例えば、この3つから選びなさいと言ってくれたら、どちらかというとこれかなと選べるかもしれませんが、こんな漠然と言われたら答えに困ると思います。なのに、大人はすぐにこの質問をしますよね。

好きなことがあって、ずっと続けていることがある人。人よりも優れているとわかりやすい何かを持っている人。夢があると言ってその夢のために努力を続けている人。そんな人たちは少ないです。でも目立つ存在で、自分に自信を持っているので自分の言葉を発信して、大人にも説明することができるので、そんな人が多いと思ってしまいますが、そんなことはありません。大多数の人は、自分に自信が持てなくて、「やりたい」と自分が言うことにも戸惑ってしまう。これが普通です。今の大人たちもかつてはそうでした。

2 どうやって見つければいいの?

では、どうすればいいのでしょうか?今、まさに自分の進路を決めなければならないという時期を過ごしている人は、きっとそう思うでしょう。

見つけ方には、いろいろありますが1つここで紹介したいと思います。ぜひ、試してみてください。

① 自分のできる事を探して書き出す

自分のできていることを、小さな紙に書き出してみてください。自分のなかの当たり前で、そんなの普通でしょと思えることも全てです。

例えば、「朝、自分で起きること」「朝ごはんを食べる事」「出かける準備は、15分あればできること」「宿題を忘れないこと」「友達と話すこと」「知らない人にも道を聞いたり、質問したり話しかけることができること」 などなど。長い文章になってしまったら、見直してみてください。できる事が2つ以上入ってしまっているかもしれません。その時は、別々の分けてください。30個以上は頑張ってみましょう。

② 共通しているものを同じグループでまとめます。

共通していることとは、「時間に関すること」「人間関係に関すること」など共通してるなと思えたら、とりあえず2つでも3つでも同じグループ、仲間にしてみてください。その小さなグループも1つにできるなと思えば、1つにしてもかまいません。

1枚だけのものがあったら、そのことをヒントにほかにそれと同じようなことで、できることは何か考えてみると、もう2~3枚増えるかもしれませんので、まだあれば足してください。

③ 上位3位までを決める

そのグループたちに、共通する言葉を付けてトーナメント表にしてみてください。1対1で戦わせるのです。すべてのグループで1回戦目を行ってください。3つになったら、3つで戦わせて、どれが勝つのか決めてください。

例えば、「時間に関すること」VS「友達にかんすること」であれば、自分はどちらの方が得意か、好きかで決めていきます。「できること」の集まりですので、それができる人は好きだと思る、そんな人の方が自分は魅力がある人だと思えるという自分の価値観でいいので、どちらかを勝者にしてくだい。時間を意識して過ごすことができる方が、自分はいいと思えるし、友達に関することよりも得意なので「時間に関すること」を勝ちとしようとう具合です。

④ 上位3つの条件を満たしている仕事を探してみましょう

そしてこれが最後です。その上位3つの自分の「できること」から仕事を探してみてください。朝早い時間でも働ける、準備もすぐにできる人は「保育士さん」「ホテルの従業員」とかはどうですか?

3 それが仕事につながるの?

このように、自分の当たり前にできることが、必要な職場があります。「求められること=じぶんができること」という仕事は、実は自分の好きな事につながります。今かんがえた自分の当たり前にできることは、意識はしていませんが、自分で作ってきた自分らしさであり、自分の強みでもあるからです。無意識のうちに気を付けたい、そうなりたいと思って、その練習を繰り返した結果当たり前にできるようになったのです。つまり、自分の好きな事、やりたいことにつながるものなのです。

4 進路を決めるときはどうしたらいいの?

 

自信を持ってください。「やりたいことなんてない」「できることなんてない」とすぐに考えることを止めてしまわずに、少し時間をとって自分を紹介するものを書き出してみてください。関連する仕事がわからなければ、周囲の友達や「やりたいことは何かないの?」と質問してくる大人に聞くのもいいかもしれません。できることに求められる仕事は何か?そうすれば、自然と決まってきます。そのために必要な進路はどうすればいいのかということが。

大学への進学かもしれませんし、専門の資格を取るために専門学校に進学することかもしれません。「できること」が30個以上も書き出せないと!と思われたら、キャリアデザイン科にお問い合わせください。一緒に、50個見つけましょう。この書き出すという自分で自分のこれまでのことを整理するにはすこし、コツが必要です。

誰かに質問してもらうと、たくさん出てきます。ぜひ一緒に考えていきましょう。

キャリアデザイン科という学科は、「やりたいことがわからない」という皆さんと一緒に、皆さんの人生のキャリアを一緒に考える学科です。1年間の学科ですのであせらずゆっくりと探していくこともできます。自分のこれまでの人生から勝手に考えることをあきらめないでください。一緒に考えてくれる大人がいます。ぜひ、活用してくださいね。お待ちしてます。

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この記事を書いた人

山岸 有里 先生

精神保健福祉士・臨床心理士・公認心理師の資格をもち、本校学生相談室を担当しながら心理カウンセラー科の講師も担当する。

座右の銘:未来の自分にとって優しい選択をする

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