「児童福祉司」という資格がある。
これは公務員としての任用資格である。
つまり、児童福祉の現場で公務員として採用されるために必要な資格である。主に児童相談所などで働く人だ。
また、「児童指導員」という資格もある。これも公務員として児童福祉施設に採用されるために必要な資格だ。
「児童指導員」として2年以上実務経験を積んで、講習を受けると「児童福祉司」になれる。
実は一般にはあまり知られていないが、社会福祉士と精神保健福祉士は医師と並んで公務員として児童福祉に携わると、この「児童福祉司」も「児童指導員」になれる。
東京都目黒区で両親から虐待されて児童が死亡した事件を受け、今年7月の産経新聞には、「政府が2022年度までに、子どもや保護者の相談や指導、支援に当たる児童福祉司を約2千人増員する方針を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。」と掲載している。
児童福祉司としての公務員をこの3年で2,000人採用するという意味だ。
そこには社会福祉士と精神保健福祉士はチャレンジできる。
さらに、社会福祉士はこのほかに「身体障害者福祉司」「知的障害者福祉司」「老人福祉士指導主事」にもなれる。
福祉系の公務員の募集は、定期採用のほかにも市町村毎に多くの求人がある。
社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を取得すれば公務員としてのキャリアを拓いていくこともできる。