コラム

「介護=大変」 なの⁈

「介護はやりたいけど大変そう、、、、、、、」
あるいは、
「どんな仕事でも大変だろうから別に気にならない。」

よく聞くフレーズです。「介護あるある」かもしれません。
介護=大変 というイメージを持っている方はまだまだ多いようですが、それを
覆す可能性があるのがIOTやロボットの活用です。

少子高齢化、人口減少による将来の財源不足に関する懸念…
だからこそSGDsのように、介護も「持続可能」な未来を描く必要があります。

介護とロボット

ロボットが介護だなんて冷たいイメージがある…という声も良く聞きます。
しかし、そもそも介護ロボットって何だろう?その定義は実はあまり知られてい
ません。
ロボットの定義は諸説ありますが、2019年3月に創設された新資格スマート介護
のテキストには、厚生労働省が定める介護ロボットの定義として

情報を感知(センサー系)
判断し(知能・制御系)
動作する(駆動系)

これらの要素技術を有する、知能化した機械システムです。
さらに、ロボット技術が応用され、利用者の自立支援や介護者の負担の軽減に役
立つ介護機器を、介護ロボットと呼んでいます。

と記載があります。

機械が人を持ち上げたり、ベルトコンベアで運ばれてガソリンスタンドにある車
の洗車機のようにお風呂に入れたりするわけではないのです。

ロボットやICTの先端技術を駆使して、新しい介護の形を作り出そうとしている
のです。これは世界に先駆けた高齢化の国だからこそのチャレンジとも言えるの
ではないでしょうか?

映画『こんな夜更けにバナナかよ』をご覧になられた方は分かりやすいかと思い
ますが、大泉洋さん演じる主人公のように、「自分ができないことは誰かにやっ
てもらえばいい」んです。
作品の中では、足りないボランティアスタッフの確保に奔走する場面もあるし、
誰かが無理をして付き添う場面もあるし、人間関係ですので色々あります。(こ
の辺りは映画をご覧下さい)

でも、ロボットにはそれがありません。
忖度も遠慮も働き方改革もありません。

自分の弱い点を補ってくれるロボットがあったら?
いつてもどこでも自分のわがままを聞いてくれるロボットがあったら?
のび太くんのそばにはいつもドラえもんがいるように。

介護とIOTで作り出される、新しい介護の形にこれからは注目です。確実に今後成長をとげ目指してよかったと思える業界になると言えるでしょう。

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この記事を書いた人

高橋 利明 先生

大学で社会福祉士を学び、卒業後社会福祉士・介護福祉士として介護施設に勤務。学生時代は野球ばかりの生活を体験し、自ら教育の重要さを痛感し転身。現在介護福祉士科の責任者を務めると共に「日本の福祉現場力を高める研究大会」企画委員として活躍。

座右の銘:早寝、早起き!

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