いよいよ9月5日より第32回社会福祉士国家試験の申し込みが始まります。
在学中の学生さんたちにとってはこれから本格的に国家試験モード突入といったところですね。
今から社会福祉士を目指そうと思っている大学生、社会人の方にとっては、通学で学ぶか通信で学ぶか悩むところだと思います。
今回は昨年(第31回)の社会福祉士国家試験結果をもとに、その違いをお伝えします。
1. 国家試験合格率
まずは気になる国家試験合格率。
昨年(第31回)の社会福祉士国家試験合格率は以下の通り。
全国平均合格率 29.9%
受験者数 41,639 人
合格者数 12,456 人
福祉系の他の国家資格(精神保健福祉士62.7%介護福祉士73.7%)と比較してもかなり低い合格率となっており難易度高い資格なのでは?と思われがちだと思います。
ですが、この受験者の中には、社会福祉系大学生や、既卒者(大学、養成施設などを既に卒業している人)も含まれている数字となっています。
現在大学生、または社会人で大学・短大を卒業なさっている方が社会福祉士を目指そうと思った場合、最短が「養成施設ルート」になります。
養成施設ルートにはさらに「短期養成ルート」と「一般養成ルート」がありますが、一般的4年生大学を卒業なさっている殆どの方が「一般養成ルート」になるかと思います。
(※入学要件)
一般養成ルートの新卒者(卒業時に国家試験を受験した人)の合格率だけを抽出して見るとこのような結果となっています。
|
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
通学課程
(昼間部) |
248 |
222 |
89.5% |
通学課程
(夜間部) |
342 |
286 |
83.6% |
通信課程 |
4608 |
2584 |
56.1% |
この結果を見ていただいても分かる通り、通学課程の合格率は昼間部・夜間部合わせて86.6%。それに対し、通信課程の合格率は56.1%。
通学課程と通信課程だと合格率に約30%の差があることが分かります。
2. 通学と通信どちらがよいか?
通学課程であればクラスメートと一緒に切磋琢磨しながらじっくり時間をかけて勉強ができますが、通信課程だと自分ひとりでやらなければなりません。
ただ学費も大きく異なりますし、どうしても仕事を続けながら学びたい、というニーズもあるかと思います。
でも、せっかく時間もお金もかけてやるのであれば、合格したいですよね?
ちなみに一般養成施設等ルートの既卒者(※)合格率は 17.6%。
卒業(修了)時に受験するのが、何と言っても一番合格率が高いということになります。
自分にどんな学び方が自分に合っているか、そしてライフプランまでしっかり考えての
決断が大切です。
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