社会福祉科(現:社会福祉士・精神保健福祉士科)の学びの特徴の一つは、多職種や多主体とコラボレーションした学習を通して、ソーシャルワーカーに必要な問題解決力や実践力を身につけることです。今回は2年生が取り組むプロジェクト学習「地域連携プログラム」の1チームの取り組みを紹介します。
9月5日、江戸川区内の介護事業所「ケアヴィレッジ・東京」にて、「わかばマルシェ〜当たり前をかえる場所〜」という1日限定ショップをオープンしました。
この取り組みは、社会福祉士・精神保健福祉士科2年生のメンバー6人が、「認知症の症状がある人も当たり前にはたらける場をつくりたい」という目標をもとに、その想いを共有いただいた介護事業所と連携し、事業所の職員の方や認知症の当事者の方と会議を重ね、半年以上をかけて準備したプロジェクトです。コンセプトワークやミーティングを重ねるなかで、想い伝えを行動に変えていくこと、ふだんでの講義や演習授業での学びを実践に生かしていくことに取り組みました。
当日は、東京ベルエポック製菓調理専門学校の卒業生が展開するおしゃれな移動販売カフェ「TASxCOFFEE」、障害のある方の就労支援事業所でもあるドーナツ店「ベリィソイズ」に協力をいただき、学生・事業所職員だけでなく、障害のある方や認知症の症状がある方もスタッフとして参加しカフェをオープンしました。飲食物と学生がデザインしたグッズを販売し、近隣で暮らす方や働く方に多数来店いただき、予定を上回るペースで商品を完売することができました。

認知症の症状がある方も一緒に働くなかで、また自分たちが目指すことを伝えていく中で、地域で暮らす認知症の方の存在を身近に感じていただくことができました。また、この取り組みは、NHK、産経新聞、東京MXTVなど多数のメディアで取り上げられました。
メディア掲載
NHK News WEB
THE SANKEI NEWS
さらに、今回の取り組みについて9月8日に渋谷キャストにて開催された、文部科学省主催「超福祉の学校 No one will be left behind ―誰一人取り残さない社会に向けた次世代による取り組み―」として学生がプレゼンテーションを行いました。今回の取り組みを、さまざまな事業所で再現でき、かつ継続していくことができるスキームをつくっていくことで、認知症の症状がある人もない人も、だれもがまじりあってくらすことができる社会を目指していきたいという想いを発表しました。
東京福祉専門学校の社会福祉の学びは、国家試験に合格する力はもちろん、専門学校ならではの即戦力につながる問題解決力や実践力を身につける学びを重視しています。そのため、高校卒業してすぐの方とまじって、短大等の卒業や社会人経験のある20代~40代の方も多数入学し、主体的な姿勢で学んでいます。
社会福祉科の学びのスタートには、年齢も社会経験も問いません。ソーシャルワークの基礎から応用まで幅広くじっくり身につけたい方は、ぜひ社会福祉科で一緒に学んでいきましょう。
東京福祉専門学校社会福祉士科