「悩みを抱えている人や困っている人の力になりたい!」という動機から、心理カウンセラーの仕事を目指す人も多いと思います。一方で、国家資格「公認心理師」を取得するには、これから心理を学び始める人は医師や薬剤師と同じく最短でも6年が必要です。特に大学生や社会人のみなさんには、この学びの期間は大きなハードルです。
そこでオススメなのが、ソーシャルワークを担う社会福祉士、精神保健福祉士の国家資格取得です。
Q1.ソーシャルワーカーって?心理カウンセラーの違いとは?

A1.専門職としてそれぞれが抱えている困りごとの解決を目指すという点では、心理カウンセラーもソーシャルワーカーも同じです。異なるのはそのアプローチ方法です。心理カウンセラーは、本人やその周囲の人の「こころ」を中心に支援します。一方で社会福祉士や精神保健福祉士などのソーシャルワーカーは、よりその人の背景にある「生活」をふまえ、さまざまな制度やサービス、資源を活用して解決を目指します。
例えば学校現場では、児童生徒の心のケアをする「スクールカウンセラー」とともに、子どもの悩みの背景に隠れがちな家庭の貧困や親子関係、いじめや発達の課題などに対し、外部機関との連携を含め、効果的かつスピーディーな対応を担う「スクールソーシャルワーカー」の配置が進んでいます。
困りごとを把握するための相談窓口を担うとともに、解決のためのさまざまな専門職のチームの中心を担うのが、ソーシャルワーカーです。
Q2.ソーシャルワーカーに必要な資質とは?
A2.相手の思いや考えに共感し、受容的な姿勢で関わることは、心理カウンセラーにもソーシャルワーカーにも共通する資質です。その上でソーシャルワーカーには、解決のためにさまざまな方との連携を構築する力、エビデンスをもとによりよい解決法を計画する力、そしてその上で問題解決を推進していく力などが必要です。
これらの技術は、資格を取得するために必要な指定科目の学びを通して身につけていきます。ただ、社会全体を多角的な視点でとらえる点では社会学部や経済学部出身の方、法律や制度に基づいて支援を考えていく点では法学部系出身の方、問題解決サイクルを回していく点では理系分野全般の方など、それぞれがこれまで学んできたことを活かせる技術もたくさんあります。
Q3.ソーシャルワーカーを目指すにはどうしたらいいの?
A3.社会福祉士、精神保健福祉士を取得するためには、まずはそれぞれの受験に必要な指定科目を履修し、受験資格を得る必要があります。高校卒業の方は通算4年間の学びもしくは相談援助の実務経験が必要です。一方で最終学歴が大学卒業の方は、大学の学部に関わらず1年間で指定科目を履修し、国家試験受験資格が得られる一般養成課程の入学がオススメです。
東京福祉専門学校は、さまざまな方がソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)を目指す学科が5つあります。それぞれの個別の状況やキャリアに応じて適切な学科を紹介できますので、ぜひ個別相談やオープンキャンパスにお越しください。
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