コラム

「こども家庭ソーシャルワーカー」認定資格とは

「こども家庭ソーシャルワーカー」認定資格とは?

こども家庭ソーシャルワーカーは、”こども家庭福祉の現場にソーシャルワークの専門性を十分に身につけた人材を早期に輩出すること”を目的に、を令和6年4月から導入される認定資格です。

虐待を受けたこどもの保護、保護や支援が必要なこどもたちの在宅支援などの場面で、こどもやその保護者に対する相談支援を担うソーシャルワーカーを対象に、児童相談所、市区町村、児童福祉施設などをはじめとした、こども家庭福祉に係る支援を行う幅広い現場で活用できる専門性を担保することを目指しています。

その専門性の程度としては、「相談援助業務を行う現場職員が初歩的に習得する内容と、特に難しい判断を必要とする事例への対応や指導的役割を担う職員が習得する内容の中間程度」と示されています。(厚生労働省より)

「こども家庭ソーシャルワーカー」を取得できるのは?

こども家庭ソーシャルワーカーの資格取得のためには、指定研修を受講し、試験に合格することが必要です。その指定研修の受講は、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を有する者や、こども家庭福祉分野の相談援助の実務経験を有する実務者が対象となります。

詳細については、「子ども家庭福祉の認定資格の取得に係る研修等に関する検討会 とりまとめ【案】」https://www.mhlw.go.jp/content/001057324.pdf#page=31 からうかがうことができますが、資格認定団体や試験や講習の詳細は令和5年秋以降順次発表される予定です。

本資格の検討がはじまった当初は、国家資格化や社会福祉士や精神保健福祉士の養成課程を学んでいる学生も対象とすることも議論されましたが、令和6年の資格創設においては見送られたという経緯があります。そのため、こども家庭ソーシャルワーカーをこれから目指す方は、社会福祉士や精神保健福祉士の養成課程に通い、国家試験を経て資格を取得することがスタートラインになります

こども家庭分野にはじめて就職する際の課題

上記のように、現在、社会福祉士や精神保健福祉士の取得のために学んでいる人、これからこども分野のソーシャルワーカーを目指して学習をはじめる人は、「こども家庭ソーシャルワーカー」の養成の対象ではありません。一方で、専門性の程度として「相談援助業務を行う現場職員が初歩的に習得する内容や、特に難しい判断を必要とする事例への対応や指導的役割を担う職員が習得する内容の中間程度」が設定されているということは、すなわち現場において、社会福祉士や精神保健福祉士の取得に加えてそれらの学びが必要とされているということになります。

実際、社会福祉士の養成カリキュラムは幅広い対象、精神保健福祉士の養成カリキュラムは精神障害者やその家族を対象とするなか、こどもやその家庭の支援に関わる学びの時間数は十分であるとはいえません。そのため、社会福祉士や精神保健福祉士の養成課程の単位履修のみで、こどもや家庭支援に関する知識や技術の修得に自信をもてないまま就職し、ミスマッチや早期の退職につながるケースも散見されます。

「こどもソーシャルワーカー科」で実現できること

これからさらにニーズが高まるこども領域をカバーする専門人材の確保には、現職のソーシャルワーカーや保育士だけでなく、他分野や他業種から目指す方がしっかり知識やスキルを身につけ、現場に出ていくための人材養成が必要です。そのため、東京福祉専門学校では、これからこどもや家庭支援分野で働くことを目指す方たちを対象にした「こどもソーシャルワーカー科」を2024年より開設します

こどもソーシャルワーカー科では、現任者を対象とする「こども家庭ソーシャルワーカー養成のカリキュラム(100時間)」を大幅に超える810時間のカリキュラムで、こどもや家庭の支援に必要な基礎から今日的課題の学びを幅広くカバーします。また、保育士については国家試験受験、社会福祉士については社会福祉士一般養成通信課程を併修して取得を目指すことができるため、専門職としてのキャリア構築にも開かれています。

たとえば…

1年間集中して学び1年後に児童福祉施設での就職を目指す方、

2年後の社会福祉士資格取得と同時に公務員として児童相談所や市区町村での就職を目指す方、

子育てを並行しながら卒業後は非常勤からこども分野での仕事をスタートしたい方、

卒業後はこども分野の社会課題を解決するNPOなどで活躍したい方、

など、さまざまなケースのキャリア支援に対応します。

 

ぜひ私たちと一緒に、こども家庭分野への一歩を踏み出したい方の入学をお待ちしています。

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