自分の強みや趣味を活かせるお仕事「作業療法士」
作業療法って?なんだろう。作業療法の魅力ってなんだろう
読者のみなさんこんにちは。
私は東京福祉専門学校で非常勤講師をしている作業療法士の森優太です。
東京福祉専門学校で運動器(整形外科)領域の作業療法や義肢装具という生活を助ける道具の講義を担っています。早速ですがみなさんに質問です。
Q:作業療法ってどんなイメージがありますか?頭に思い浮かべてください。
ではもう1つ質問します。
Q:作業療法ってどんなイメージがありますか?
どうでしょう。正直「作業療法」ってイメージ浮かばなくないですか?
私も高校生時代、作業療法と言われても全くもってわかりませんでした。理学療法は運動部だったこともありストレッチや電気とか使って治療するイメージがなんとなくありました。これを聞いて「え?作業療法士って魅力ないの?」と思った人、全然そんなことありません。なんなら魅力しかありません。今、作業療法士はあらゆる分野で求められています。
硬い話ですが日本の作業療法の定義をお話すると「作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。」と言われています。これをみて作業療法って何?と、より謎が深まる人もいると思います。ポイントを押さえますと作業療法の対象は生きづらさを感じている人々です。障害の有無関係はありません。最近では病院や施設だけでなく教育や行政・産業・予防領域など幅広く作業療法士が増えてきています。言い換えると社会は作業療法士を求めていると言えるのではないでしょうか。
また定義の中では「作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。」とありますがこれもピンとなかなか来ないですよね?ここもポイントを押さえていくと人間は24時間365日何かしらの作業をして生きています。普段無意識で何気なくやっていること例えば「シャンプーを使って頭を洗う」を少し深ぼってみてみましょう。シャンプーで頭を洗う目的はなんでしょう。清潔にするためというのがまずはでてくると思いますが、それ以外にも「最近自分へのご褒美で買ったいい匂いのシャンプーで頑張った自分を褒める」という自分を労わる目的もあるかもしれませんし「機能性が良くて髪の毛の質が良くなる」という清潔+髪の毛のコンディションを整えるという目的の人もいるかもしれません。1人1人生きてきた背景や考え方、目的や価値は違います。だからこそ作業療法士は1人1人の想い、これまでの人生をくみ取りこれからに必要なことを一緒に考え、一緒に頑張ることができるのです。これは作業療法士ならではの考え方で魅力的なところの1つです。
自分の強みや趣味を活かせるお仕事は作業療法士
みなさん、自分の趣味や自分の強みってなんでしょうか?私は剣道や旅行が趣味で人見知りなくいろんな人と話せることや人一倍不器用なので人一倍努力できることが強みです。なぜこの質問をしたかというとみなさんの今までの経験や自分の強みというのが作業療法を提供するにあたり最高のエッセンスとなるからです。例えばあなたがバレーボール選手で練習中に身体を痛めてしまったとしましょう。Aさん、Bさんどちらから治療を受けたいと思いますか?
Aさん:バレーボールはなんとなく知識として知っている 経験したことなし
Bさん:バレーボールの知識は知っている バレーボール経験者
どうでしょう。私ならBさんを選びます。作業療法で取り扱う作業は十人十色です。だからこそたくさん作業を経験してほしい。私は学生に教える時は必ず「たくさん勉強して、たくさん遊んで、たくさんバイトしなさい」といいます。これの真意はたくさんの作業を学生のうちに経験できたら、この先出会うクライアントが困っている作業と向かい合うことができるからです。「また長年やってきた絵画かけるかしら…」「またバンドでギター弾きたいな…」「ゴルフ友人とまたできるかな…」などたくさんのニーズがあります。なかなか機会ないとやらないよな…そんな作業もありますよね。当校では1年生の時に実際に作業を経験するカリキュラムもあります。経験豊富な先生方の強みや趣味を活かした作業を楽しく経験できます。作業療法士として働くのであれば自分の趣味や強みが生きるときが必ず来ます。東京福祉専門学校で自分の趣味を広げ、深め、強みを見つけて楽しみながらたくさんの経験をしてみませんか?東京福祉専門学校ではこれらが叶えられると私は確信しています。
作業療法の世界に引き込まれた忘れられない事例
私がまだ新人の頃、肩の大きな手術をされた高齢のCさんを担当しました。当時、整形外科クリニックで働いていたので関節可動域訓練(動く範囲を広くする訓練)や筋力訓練(筋力をアップするための訓練)を中心にリハビリをしていました。棒体操のような身体を動かす訓練をしてもなかなか改善しない日々で悶々としていました。とある日、Cさんからこんな話を聞くことができました。「私はね、どうしても吹矢で3段がとりたくて手術をしたの。この3段がとれれば悔いがないのだけどね…」この時、私は気づかされました。「自分、吹矢(作業)のこと全然知らないじゃないか」と。私はCさんに吹矢の道具を持ってきてもらい、吹矢のやり方を教わりました。そして忘れられない出来事が起こります。私が「吹矢ってどんな感じで動かすのですか?」と聞くとCさんは「吹矢には作法があるのよ。まずはこうやって吹矢を持ち上げて」と、言いながら普段の訓練より遥かに高い位置まで腕を上げたのです。私は「え?!Cさんみてください!!いつもより全然腕上がってますよ!」と喜んで伝えると「あらやだ!ほんとだ、なぜかしら?」この時私は初めて作業療法の世界に引き込まれました。ただただやらされる訓練より、今まで大切にしてきた作業を活かす方が人は想像を超える力を発揮できるのだと。みなさんもきっと素敵なエピソードに出逢えることでしょう。
まとめ
今回は作業療法って何?自分の強みや趣味(経験)が活かせる仕事が作業療法士、そしてその実践例をお話させていただきました。少しでも作業療法の魅力は伝わりましたか?なりたい!と思ってもらえましたか?作業療法は自分の「スキ」を活かせる仕事です。自分の「スキ」がもしかしたらクライアントの人生にプラスになるかもしれません。そんな最高な仕事聞いたことありますか?身体を治すだけではできないこともたくさんあります。身体を治しつつその人の先の人生を考え、身体以外の視点からもたくさんアプローチできるもの作業療法士の強みです。ぜひこの魅力たくさんの作業療法について東京福祉専門学校で学んでみませんか?そしてこの先の日本を、日本の医療を支える作業療法士になりませんか?私は作業療法士として一緒に働けることを楽しみにしています。そして東京福祉専門学校でこれを読んでくださった読者の方に講義ができることを私は心より楽しみにしています。