作業療法士の臨床実習について
みなさんの好きなことは何ですか?
スポーツ、音楽、アニメ、ゲーム、絵を描く、メイク、ファッション・・・
進路を考えるとき、そんな“好き”“楽しい”“おもしろい”をきっかけに調べ始める人は少なくありません。
一方で、「医療職」と聞くとどうでしょう?
専門的で難しそう、知識が必要そう、仕事が大変そうというイメージを持つ人も多いと思います。
しかし、作業療法士という仕事は、実はこの“好き”“楽しい”“おもしろい”と深く結びついています。だからこそ、実際に体験し、感じ取り、次に活かすという体験から始まる学びが大切なのです。
このコラムでは、体験が大切である理由と、そのために必要なサポートについて記載しています。学校選びの参考になる内容ですので、進路に迷っている方はぜひご一読ください。
目次
作業療法士は「生活」と「好き」を支える仕事
作業療法士は、ケガや病気、障害などによって生活に困難を抱えた人が、「その人らしい生活」を取り戻すためのサポートをする専門職です。
「その人らしい生活」は、
・もう一度、好きなスポーツができるようになりたい
・友達と楽器演奏をしたい
・アニメやゲームを自分で操作して楽しみたい
・自分の好きな服を着て出かけたい
・家族のために料理を作りたい
・仕事に復帰したい
など、様々です。
こうしたひとつひとつの「やりたいこと」「やらなければならないこと」「やることを期待されていること」のために、その人と共に試行錯誤しながら実現に向けてサポートをするのが作業療法士の役割です。
つまり、作業療法士は「その人らしい生活」を実現するために、1人1人オーダーメイドでリハビリを行います。
このような仕事をするのには、どのような学びが必要だと思いますか?
作業療法士になるには
作業療法士になるには、専門学校や大学等の養成校で学び、国家試験に合格する必要があります。養成校で学ぶ科目には、国から決められた科目とその学校独自の科目があります。その中でも、「臨床実習」は国から最低時間数が決められており、非常に重要な位置づけとなっています。
なぜ臨床実習が重要なのでしょうか?
作業療法士は専門職です。専門職は知識だけでなく、技術や態度も伴わなければなりません。つまり、机上の学習だけでは得られない体験、現場で実際に経験し、そこで得た学びを振り返ることが作業療法士としての「実践力」を高めることになります。
しかしながら、養成校の授業は、一方的な講義が多いのが現実です。現場での体験が重要としながらも、実は普段の授業では講義が主体となっている養成校が多いのです。特に大学は、自分で学ぶことを前提としているので、その傾向が強くなります。
学校選びで大切な視点
学校選びで大切なのは、“環境があるだけでは実践力は身につかない”という視点です。
実習が多い、最新の設備がある、現場の作業療法士による授業、どれも非常に大切です。一方で、自分から学ばなければ、得られるものは少ないでしょう。
例えば、スポーツでも同じです。プロの試合をたくさん観戦しても、最新のトレーニング施設があっても、現役選手のコーチがいても、自分で考えて体を動かさなければ上達しません。
体験があることによって、自分で感じ、それを振り返ることで自分の力になります。
ここからは、体験で得られる効果について考えていきます。
体験で得られる効果
価値観が理解できる
作業療法士は、その人の価値観を理解することが必要です。
人それぞれ、大切にしていることは異なります。例えば、同じ学生という立場でも、勉強してよい点数を取ることに価値を置いている人もいれば、友達とおしゃべりをすることに価値を置いている人や、部活動でトーナメントを勝ち抜くことに価値を置いている人もいます。
同じ環境、同じ学生という立場でも人それぞれ違います。これが、臨床現場へ出ると、異なる環境で生活をしてきた、異なる立場の人たちに対して、作業療法を行うのです。
みなさんは、やってみたら意外と楽しかったという経験はありませんか?
まさに、価値観を理解した瞬間だと思います。
体験しなければ想像で終わってしまう。体験をすれば、意外と楽しいかもしれないし、やっぱりおもしろくないかもしれない。たとえおもしろくなかったとしても、自分とは異なる価値観であることが理解できるはずです。
このように様々な体験を通して得られる気づきや戸惑いが作業療法士としての幅を広げます。体験をして、それを振り返ることにより、人それぞれの価値観を理解できるようになります。
「できる方法」を発見できる
作業療法は、「できないこと」を「できるようにする」だけではありません。
「やり方を変えればできる」「道具を工夫すればできる」「環境を調整すればできる」といった、“可能性”を見つける仕事です。
例えば、
・スポーツができなくなった人に対して、別の形で体を動かす方法を考える
・楽器が弾けなくなった人に対して、負担の少ない演奏方法を工夫する
・ゲーム操作が難しい人に対して、コントローラーや設定を調整する
こうした発想は、頭で考えるだけでは生まれにくいものです。
実際に試してみて、「あ、こうすればできるかも」という発見がある。
その積み重ねが、作業療法士としての引き出しを増やしていきます。
知識が「使える武器」になる
解剖学や生理学、運動学といった基礎知識は、作業療法士にとって欠かせません。
しかし、それらを覚えるだけでは使えません。
筋肉の名前を覚えても、関節の形を覚えても、実際の動きと結びつかなければ、現場では活かせません。
体験を通して、「この動きができないのは、ここが原因かもしれない」「このやり方なら、負担が少なくなる」と考えることで、知識が初めて“使える武器“になります。
手厚いサポートが「一歩目」を支える
ここまで読んだ方は体験が大切であることを理解されたと思います。
とはいえ、最初の一歩に難しさを感じる人もいるのではないでしょうか?
クラスの中でうまくやれるだろうか?体験をしてもその内容を身につけられるのだろうか?そんな不安がよぎった方はいませんか?
そこで大切なのが、サポート体制です。
特に学校選びではこの視点を忘れてはいけません。
自分から学べる人なら最新設備さえあれば問題ないかもしれません。しかし、初めて学ぶ作業療法という領域を自ら進んで学ぶのはなかなか大変なことです。作業療法士の科目は幅が広いので、すべての科目に興味をもって勉強するというのは難しいものです。
よい環境というのは、最新の機器やきれいな施設ということではありません。学校や教員の雰囲気・サポート体制といった環境がどうなのかという視点を持ちましょう。
だから東京福祉専門学校
東京福祉専門学校作業療法士科では、体験から始まる授業を展開しています。体験から振り返りを通して“わかった!”“できた!”が生まれるように授業を行っています。
さらに、学生の学力・モチベーション・性格・生活習慣をデータとして集め、それをもとに、一人一人に合わせた手厚いサポートを行っています。
その結果、国家試験合格率は2年連続100%を達成しています。
体験を通して、楽しく学び、気づきを生み、サポートによって行動を支え、その積み重ねで実践力を育む学校です。
作業療法という学問を学びたいなら大学がよいでしょう。しかし、将来現場で活躍できる作業療法士を目指すなら、東京福祉専門学校が最も良い選択肢の一つだといえます。
まずはオープンキャンパスへ行き、学校や教員の雰囲気・サポート体制・授業の進め方を“体験”してみましょう!