コラム

火 NEW

作業療法士はやめた方がいいって本当!?

作業療法士ってどうなの?

「作業療法士 やめとけ」「作業療法士 ならない方がいい」

インターネットで作業療法士について調べていると、そんな言葉を目にすることがあります。さらに検索してみると、「給料が低い」「給料が上がらない」といった情報が出てくることもあります。これから進路を決めようとしている高校生にとって、将来どのくらいの給料をもらえるのかは気になるところでしょう。では、給料がそれほど高くないのであれば、作業療法士にはならない方がいいのでしょうか?

今回は、少し違った視点から考えてみたいと思います。

 

そもそも、給料が高ければ「いい仕事」?

仕事を選ぶうえで、給料はとても大切です。生活していくためにはお金が必要ですし、同じような仕事なら、できるだけ多くの給料をもらいたいと思うのは自然なことです。

作業療法士よりも高い収入を目指しやすい仕事もあります。そのため、「とにかく高い給料をもらうこと」を仕事選びの最優先にするのであれば、作業療法士以外の仕事を検討することも一つの選択肢でしょう。

でも、ここで少し考えてみてください。

給料が高ければ、それだけで「いい仕事」と言えるでしょうか?

例えば、とても給料が高い仕事に就職したとします。

・でも、なかなか休みが取れない。

・毎日のように残業がある。

・仕事そのものに興味を持てない。

そして、数年で「もう続けられない」と辞めてしまったとしたら。給料だけを見て仕事を選んだことを、少しもったいなく感じるかもしれません。仕事は、数か月や数年だけするものではありません。だからこそ、「いくらもらえるのか」と同時に、「どんな働き方ができるのか」「自分が長く続けられそうか」という視点も大切です。

 

作業療法士は「働き続けやすさ」も魅力

では、作業療法士の働き方はどうでしょうか。

もちろん、病院、施設、訪問リハビリテーション、子どもの支援施設など、勤務する場所によって働き方は異なります。そのため、「作業療法士なら必ず土日休み」「残業は絶対にない」とは言えません。病院によっては、土日や祝日にリハビリテーションを行っているところもあります。一方で、勤務時間が比較的決まっていて、休日や有給休暇を確保しながら働くことができる職場もあります。

医療・福祉の仕事というと、「急に休日に呼び出されるのでは?」というイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、作業療法士は勤務時間の中でリハビリテーションを行うことが基本であり、医療職の中でも比較的、自分の生活とのバランスを考えながら働きやすい職種の一つです。もちろん、夜勤もありません。

・仕事はもちろん大切。

・でも、家族との時間も大切にしたい。

・趣味も楽しみたい。

・自分自身の生活も充実させたい。

そんな「仕事以外の生活」も含めて職業を考えると、給料だけでは見えてこない作業療法士の魅力があります。

 

人生が変わっても資格は残る

さらに、作業療法士には「国家資格」という大きな強みがあります。高校生の皆さんにはまだ想像しにくいかもしれませんが、長く働いていると生活は変化します。

・結婚するかもしれません。

・子どもが生まれるかもしれません。

・産休や育休を取って、一度仕事から離れることもあるでしょう。

・結婚後に配偶者の転勤などで、これまで住んでいた地域を離れることもあるかもしれません。

そんなときでも、取得した作業療法士の資格がなくなるわけではありません。仕事から離れても、もう一度作業療法士として働くという選択肢を持つことができます。もちろん、地域や希望する条件によって求人状況は異なります。しかし、国家資格を持っていることで、どこへ行っても「作業療法士として働く」という選択肢を持ちやすくなります。つまり、作業療法士という資格は、就職するときだけ役に立つものではありません。自分の人生が変化したときにも、仕事を続けたり、もう一度始めたりするための土台になる資格なのです。

 

そして、仕事そのものが面白い

長く仕事を続けるためには、もう一つ大切なことがあると思います。それは、仕事そのものに面白さを感じられるかということです。仕事そのものの面白さはこれまでにもコラムで記載していますので、ぜひご覧ください。

人は、朝起きてから寝るまで、様々な生活行為をしています。その人がやりたいことは1人1人異なるので、作業療法も1人1人異なる支援をします。そのため、毎回新しい発見があり、面白いのです。そして、その人のやりたいことを実現できたときには、大きなやりがいを感じることができます。

 

子どもについて学ぶ

1人1人違うというのは、大人だけでなく、子どもも同じです。子どもはさまざまな作業を経験しながら成長していきます。例えば、遊びの中で身体の使い方を覚えたり、道具の使い方を学んだりします。友達との遊びを通して、自分の気持ちを伝えること、相手の気持ちを考えること、順番を待つことなども学んでいきます。そういった一つ一つの経験から、それぞれの日々の生活が変化していきます。

では、子どもの支援について学ぶことは、将来、子どもの分野で働きたい作業療法士だけに必要なのでしょうか。私たちは、そうではないと考えています。なぜなら、人は突然「大人」になるわけではないからです。

誰もが子どもの頃から、遊ぶ、学ぶ、人と関わる、失敗する、挑戦するといったさまざまな作業を経験しながら成長していきます。そして大人になると、仕事をする、家事をする、子育てをする、趣味を楽しむといった新しい作業(生活行為)が生活に加わります。さらに年齢を重ねれば、仕事から離れたり、身体の変化に合わせて生活の仕方を変えたりすることもあります。だからこそ、子どもがどのように発達し、どのような作業を経験しながら生活する力を身につけていくのかを知ることは、大人や高齢者を支援するときにも大切な土台になります。その人の「今」だけではなく、これまでの人生も含めて理解しようとすることが、作業療法では大切です。

「人はどのように作業を獲得し、生活をつくりながら成長していくのか」を学ぶこと。

それは、子どもから大人、高齢者まで、人の生活を支援する作業療法士にとって大切な基礎になると考えています。

 

「作業療法士+子ども」という学び

東京福祉専門学校の作業療法士科では、作業療法士になるために必要な医学やリハビリテーションについて学ぶことはもちろん、子どもについて深く学ぶ「こども専攻」を選択することができます。「将来は子どもの分野で働きたい」という人にとって、子どもの発達や生活、遊び、関わり方について学ぶことは大きな強みになります。一方で、たとえ子どもの分野でなくても、子どもがどのように作業を経験し、生活する力を身につけていくのかを知り、生活の積み重ねを考える、そんな「人の一生」を見る視点を持つことで、目の前の人の生活を考えられる作業療法士になってほしいと思っています。

 

給料だけを見て、候補から外すのはもったいないかもしれない

「作業療法士 やめとけ」

本当にそうでしょうか?

何を大切にして仕事を選ぶのかは人それぞれです。だからこそ、一つの情報だけを見て、作業療法士を進路の候補から外してしまうのは少しもったいないと思います。

それなら、

・国家資格を持って長く働くことができる。

・生活が変化してもキャリアを続けやすい。

・自分自身の生活も大切にしながら働くことができる。

・そして、人の生活や成長に関わる面白さとやりがいがある。

そんな作業療法士という仕事も、将来の選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

そして、「人の生活を支える仕事がしたい」「子どもの成長について学びたい」「子どもから高齢者まで、その人の生活を考えられる作業療法士になりたい」と思ったら。

東京福祉専門学校で、あなたが目指したい作業療法士について一緒に考えてみませんか。

 

東京福祉専門学校の作業療法士科はこちら

関連学科

作業療法士科 4年制【高度専門士】

高校卒業以上

国家資格:作業療法士、幼稚園教諭

コラム:カテゴリー

作業療法士

カテゴリー